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原発-12 放射能の危険性の計算と日本の電力の仕組み

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放射能の危険性の計算と日本の電力の仕組みについて、USTREAMにこんな動画が流れていました。

なかなかわかりやすく説明されています。
テレビなどの解説報道より信頼できるような気がします。
いかがでしょうか?

時間は少し長いですが、関心のある方、現在の情報に疑問をお持ちの方、ちょっと我慢して観てみては?

http://www.ustream.tv/recorded/13373990




AC広告機構もその経営は東電の役員がほとんどであり、したがって報道機関もその運営基盤たる収入の大半に東電の力が及び、東大の研究費用も大方を東電が出しています。

日本の大事な情報源は東電に握られていると言っても過言ではなく、テレビ等で報じられるニュースや解説が偏っているのも、当然の結果です。

正しい情報が何であってどこにあるのかは、個人個人が自分で探し判断するしかないのです。

ネット界でも、東電や政府に不都合な情報は、たちまち削除されてしまう現状です。
海外から発信される情報にも耳を傾けなければなりません。



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ソーラーライト

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今日、ホームセンターに行って見つけました。
庭用のソーラーライトですが、いざという時のテーブルライトに使えそうかなと思って買って来ました。

DSC02881.jpg

三本の足を繋ぎ合わせるようになっていますが、そのうちの一本だけを差し込んで、入っていた箱の上に足の太さの穴をあけました。
DSC02882.jpg

箱の穴に差し込んで、テーブルライトに転用。
DSC02883.jpg

災害時や計画停電の時に重宝しそうです。
ろうそくも用意してありますが、猫も飼っているので、火事が心配です。
これならその心配もありませんし、暗くなると自動点灯しますから、ろうそくや懐中電灯をあわてて手さぐりで探す必要もありません。

ろうそくや電池はいずれなくなりますが、太陽は地球を照らし続けるでしょう。


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原発-11 福島原発事故に関する情報-その6

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原発 緊急情報(27) なぜ、そんなに違うのか?

今日は、「法律の規制値では厳しい数字が出ているのに、政府やテレビでは大丈夫、大丈夫と言っているのは、どうしてそんなに違うのか」ということを説明したいと思います。
多くの人がこれに疑問を抱いてどちらが正しいかと心配しているからです。
・・・・・・・・
すでに述べたことですが、単なる計算間違いがあります。
「20マイクロは大したことない。1回のレントゲンが600マイクロだから」
といった東大教授はかけ算ができずに間違っただけです。
20マイクロは1時間あたりですから30時間で1回分のレントゲンにあたります。
もし20マイクロでも大丈夫と言っていると福島市に住んでいる幼児は1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。
このような計算間違いは人の命に関することですから、この際、テレビは責任を持って一度修正をしておいたほうがいいと思います。
・・・・・・・・・
「54000ベクレルのホウレンソウは大丈夫だ。規制値の3000ベクレルは毎日、1年間、食べ続けた時の値だから」
と言った広島の放射線の専門家も割り算ができなかっただけで訂正が必要です. 54000のホウレンソウは水洗いした後の茨城産のホウレンソウです
.
54000を3000で割ります. そうすると18になります。つまり規制値の18倍です. 365日を18で割ると20日になります。毎日、ホウレンソウを食べると20日で規制値を超えます
.
毎日でなくても、1ヶ月に20回食べると1年分の規制値を超えることになります。
・・・・・・・・・
「ヨウ素の半減期は8日だから、すぐなくなる」
と言う人が多いのですが、規制値はもちろん半減期を考慮しています。
専門家が議論して決めている数字ですから、半減期は大切な数字で、それを入れているのは当たり前です。

特に、現在のように継続的に原発から放射線物質がでている時には、半減期はほぼ関係がありません。(つぎから次と新しいヨウ素が降っているから)

・・・・・・・・・さて、準備を終えて・・・・・・
一般人が1年に浴びてもいい放射線の量は、1ミリシーベルトと決まっています。
これに対して、テレビの専門家は100ミリシーベルトまで大丈夫だと言っています。
この100倍の差は何でしょうか。

まず第1に国際的な取り決めです。
例えば食品ですと日本だけが特別な規制をしていると輸出ができません。
日本の食品を絶対に輸出しないと決めれば、日本だけの規制ができますが、それは無理なのです。
食品以外でも日本だけが規制が緩いと外国人旅行客や外国企業の進出も難しくなります。

そこで今まで放射線についてはICRP(国際放射線防護委員会)、食品についてはWHO(世界保健機構)の規制を使っていました。
この震災で規制要求に高くすることになりましたが、そうすると外国は日本産の食品の輸入を禁止すると思います。

2番目の理由は、放射線をあびる原因を一つだけに限定するとテレビで言っているように100ミリシーベルトぐらいでも安全ですが、その人はレントゲンを受けたり、今度の事故のように、空気からの被曝、水からの被曝、ホウレンソウからの被曝、牛乳からの被曝などいろいろなところから放射線を受けます。
これだけなら5種類ですが、例えば10種類の被曝原因があると100を10で割って規制値は10ミリシーベルトになります。

さらに人間にはいろいろな人がいて、赤ちゃんや妊婦、それに放射線に感度の高い人がいます。
赤ちゃんは3倍ぐらい感度が高いので、10を3で割って、3mm シーベルトぐらいになります。

わたくしの知っている限りでは、日本の規制値の議論では3ミリシーベルトぐらいが良いということもありましたが、国際基準が1ミリシーベルトなので、1990年の国際勧告に従って1ミリシーベルトになっています。
ただ日本国内だけの法律ではこれの5倍から6倍ぐらいになっていますが、いずれにしても1年で5ミリシーベルトぐらいより大きな数字は非現実的です。

そもそも、この値のもとになっている「電離放射線障害防止規則」は昭和47年に制定されて平成23年の1月14日に改正されるまで、長い間の議論を経てますから、それが突然おかしな数字だというのも奇妙なことなのです。

・・・・・・・・・
推定ですが、テレビに出た専門家は悪意はなかったと思いますが、規制値をそのまま言うと福島市の人が怯えてしまうのではないかとか、疎開する先がないとか、水が飲めなくなるとどうするかとか、ほうれん草の代わり何を食べるかということを心配されたのではないかと思います。

これは考え方の問題ですが、私はそのようなことは専門家が発言すべきことではなく、専門家をあくまでも自分の専門に沿って正しいことをいうべきだと思います。
また、「安全である」というのが風評を煽ることなのか、規制値をそのまま言うのが煽るのかは簡単ではありません。

わたくしが風評の専門家に説明を受けた時には、「風評とは正しい情報が伝わらない時に起こる」と教えていただきました。
煽るか煽らないかというのは専門家が考えることではなく、専門家は事実を述べるだけで、あとは行政とか政治がそれをどうするかを決めるべきだとわたくしは考えています。

・・・・・・・・・
数字が大きく違う第三番目の原因は、今回の事故はどのくらい長く続くかという見方にあります。

1週間で終わるというならば、1年間に1ミリシーベルトという基準値は厳しいでしょう。
1ヶ月で終わるというならば規制値を12倍ぐらいはできます(12ミリシーベルトまでOK)。
さらに原発から出る放射性物質の大物は半減期が30年ぐらいありますから1年以上影響があるとするならば、最初から1年ぐらいの規制値を考えておかなければならないということになります。

これが「直ちに健康には影響がない。」という言葉になって繰り返し言われるようになりました。
確かに福島原発が爆発してから2、3日の時点では、すぐ収束すると考える人と、少し長引くと思っている人がいたと思います。
わたくしのスタンスは、すぐ終わっても長引いても、一応は安全サイドで考えておいて、すぐ終われば「それでよかったな」と思うというのがわたくしの考え方でした。
なにしろ、相手が放射線ですから、このような見方をするのが今までの規制の考え方でもありました。

・・・・・・・・・
極端に心配する必要はありませんが、一度浴びた放射線は体の免疫力以外に回復するのは難しいので、できるだけ注意して生活をするという必要があると思います。
従って、すでに言っていますけれども、福島市の人は危険ですが、東京の人はまだ余裕があるというのが現状ですから、それを全体的に頭に入れて行動されるのが良いと思います。
(また時間を見てブログを書くことにします。また十分にチェックする時間がなく、誤字脱字が多く皆さんにご迷惑をおかけしています。どうぞご容赦ください。)
(平成23年3月24日 9時 執筆)



原発 緊急情報(27)  大変だけれど・・すべては理屈通り

・・・・・・・・・
混乱の発端は、20マイクロシーベルトの福島市の汚染を「健康に影響がない」と言ったことに基づいています。
すべて「規制値」で考えると判ります。

まず、福島市の汚染は「規制値(ここでは妊婦、幼児を基準にします)の40倍」です。(ここでは、これ以後、シーベルトとかベクレムということを止めて、「規制値の何倍」だけで行きます。)

規制値の40倍が「直ちに健康に害がある」かどうかは別にして、規制値の40倍であることは確かです.
福島市が規制値の40倍の放射線が観測されたということは、そこにそれだけの放射性物質があるということです。
・・・これが重要です・・・
「規制地の40倍というのは、そこに40倍の放射線を出す粒」がウヨウヨしていると言うことです。
その「粒」は「人、場所、時間」などを選びませんから、人の体の中、土の上、樹木の葉、野菜、ウシの体、川、海などに侵入します.
だから、時間的にはまず「空間」の放射線が高くなり、それから野菜や樹木のような表面、それから人、ウシなどの体の中、さらには、川に「粒」が入り、そのうち、土壌にしみます。

そうすると、まず
1) 順序がある。
ということがわかります。最初は空気中、それからホウレンソウの葉っぱ、少し経って川の上流から取水される水道水、さらに土壌、少し経って海から採った魚の中というようになるでしょう。
今のところ、これも順序通りになっています。

そして、
2) 汚れの原因は同じ「粒」だから、空気もホウレンソウも水道も同じぐらい汚れる、
という事です。
つまり、空気が規制値の40倍なら、ホウレンソウもその程度、水道もその程度です。
ただ、ホウレンソウは畑一面に空を向いていますから、私たちと同じぐらいに被曝しますが、水道は川が細ければあまり粒が降らないので、少し少なめのはずです。
かくして、空気が40倍なら、ホウレンソウは20倍、水は5倍程度の汚れになります。

これもおおよそその通りになっています。
ただ、政府が急いで野菜の基準を10ベクレムから300ベクレムなどに変えると、いろいろな値になります.
・・・・・・・・・
実は「規制値」というのはあるシッカリした「考え方」でできています。
それは空気でも、野菜でも、水でも同じですから、本当は従来のままにしておけば、だいたいの感じがわかるので良いのです。

つまり、空間が40倍とすると、野菜、水、牛乳、土、魚などがほぼ同じ程度になるので、5つなら40*5と計算ができるからです。

たとえば、(難しいので雰囲気だけで良いのですが)国際放射線防護委員会の「概念」は、
(1)公衆の構成員の中には放射線による危険性(リスク)の大きい子供が含まれている、
(2)公衆は被ばくするかしないかに関して選択の自由がなく、さらに、被ばくによって直接的利益を受けない、
(3)公衆は放射線以外の自分の職業からの危険にもさらされているという理由から、公衆の線量限度を従事者の10分の1に決めることが適切である、
などと決まる。

これに適合するように、空間、水、食物、土壌などの基準が決まるので、規制値というのは全部「同じ」レベルなのです。
今回のことでは、突然、レントゲンとかCTスキャンなどを出すからややこしくなり、水道はどうか、野菜はどうかという話になるのです。

・・・・・・・・・
多くの人が納得して行動できる方法ですが、
1) いちいち、シーベルトとかベクレムとかに振り回されない、
2) 基準の何倍だけに注意する、
3) それを平均するとだいたい、自分や家族がどのぐらい危ないかが判る、
ということです。

たとえば、空気の場合は基準は「普通に生活している時に安全な限界」ですし、水の場合は「普通に飲んだり、お風呂に入ったり、煮炊きをしても大丈夫な限界」、野菜も「普通に食べたり、食べなかったりしたときの限界」ですから、素直にその通りに考えることです。

規制値を超えた水道とかホウレンソウの時には赤ちゃんのために何とか凌ぎます。
男性は問題が無いのですが、女性はマスクをする、外出から帰ったらティッシュで服をぬぐう(放射性物質は拭くととれるものが多い)、できるだけ3月11日以前の作物(イネなど)を食べるということをすればかなりの被曝を少なくすることができます。

いずれにしても、放射線の被曝は論理的によく考えたとおりですから、その意味では安心です。
(平成23年3月24日 午後11時 執筆)

武田邦彦


« 原発 緊急情報(27) なぜ、そんなに違うのか?

(C) 2007 武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ

http://takedanet.com/


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原発-10 政府の情報隠ぺい体質

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・・・・・・・・・・・・・
 その日、経済産業省原子力安全・保安院の中村幸一郎・審議官が、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と記者会見で明らかにした。ところが、菅首相は審議官の“更迭”を命じた。
「菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた」(経産省幹部)
・・・・・・・・・・・・・

国民には事実を知る権利がある。
中国船体当たり事件の映像をネット公開した海上保安官に対する処遇と同じ。
正直に情報を国民に知らせようとした者たちは馬鹿を見ている。

御巣鷹山の日航機墜落事故でも、各報道局は、政府の思惑(時の総理大臣の思惑)に沿って事実を伏せて公表した。
NHKなどは、一度発表した事実をその後撤回し、その後は何事もなかったように振る舞った。
あまりにも人の命を軽んじすぎている。
あの飛行機には、今も歌われている「上を向いて歩こう」などを歌った歌手の坂本九も乗っていて犠牲になったが、結局事故として扱われ、うやむやにされてしまった。

時の権力者は、いつの時代でも国民の命を軽んじ、殺人を犯すことも厭わない。
一般人が2人以上の殺人を犯して死刑なら、この者たちは、なぜ死刑にならないのだろうか?

これじゃ、テレビや記者会見を通じて発表される情報のすべてを疑いたくなる。
あるいは、大事な情報が出てきていないのではないか?
事実を強引に捻じ曲げて発表するやり方は、どこかの国の独裁体制と同じ手法だ。
日本は行き着くところまで行くしかないのか?
混乱して収拾がつかなくなった日本を分割して手に入れようと、”漁夫の利”を狙っている国もあるかもしれない、と思うのは勘ぐりすぎだろうか?
杞憂であればいいのだが、、、、。


たんぽぽ舎(民間活動団体)

原発事故報告(録画)


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原発-9 福島原発事故に関する情報-その5

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最近は教授でも学者でも専門家でも、だれの言うことを信じてよいのか分からない時代になってきました。
利害関係に転びやすい日本人の性格でしょうか?
また、ヒステリックに「全く問題ありません」と叫ぶ人もいるようですが、このように断定的にいえる性質のものではありません。
そう叫べば叫ぶほど、言葉全体の信ぴょう性が失われていきます。
これほどの尊い命を奪っておきながら、さらにまだ平然と人の命を奪おうというのか?

カルト教団のいかがわしい教祖の言葉を想い起させます。

「ただちに健康に影響を与えるものではありません」「想定外の事故だったもので」などという言葉も同様に、信頼できるものではありません。

このような大地震も津波も危機管理者としては想定しておくべきことであり、ましてや原発事故などというものは、最大限まで想定しておかなければなりません。
「想定外」と言うことで、自分たちの人為的なミスの責任を免れようとしているのでしょうか?

アメリカが早い段階で、早急に廃炉にするというプランの提案をしてきたのを、日本は蹴ってしまったそうです。
ドイツやほかの国々も、国家的な手助けを半ばあきらめて手を引き始めていると聞きます。
国際社会から日本は馬鹿にされ、見放されようとしています。

大使館や領事館の職員はいち早く国外へ逃げ出し、あの傲慢な天下りの保安院の現地職員も、初期の段階で全員逃げてしまったそうです。

これでもまだ安全だと言い切る人たちの気持ちが分かりません。
その人たちは危険区域に、一日でも立ち続けてみた方がいい。

ちなみに菅総理は、被災地の視察に行く予定を、天気が悪いことを理由に取り止めたそうですが、その天候の中で不自由な生活を強いられている、または助けを待っている人たちのことをどう考えているのでしょうか?


以下のツイートがどの程度信頼できるか、それは読む人の判断に委ねるしかありません。

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東大病院放射線治療チーム
@team_nakagawa 東京都文京区
東大病院で放射線治療を担当するチームです。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。

37分前

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
再度、3月21日のツイート(http://bit.ly/hNHCXl)で、「「緊急時(中略)マニュアル」によると、食物の放射能測定前に水洗は行なっていないようです」と申し上げたのですが、別途通達があり、「水洗いして測定した」ということがわかりました。お詫びして訂正します。
22時間前
22時間前

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
したがって、以前、放射性物質を含むホウレンソウを摂取したときの被ばく線量を計算していただいたときに、「水洗いしていなければ、過大評価している」と書きましたが、実際に水洗いされているので、過大評価せずに計算されていると考えてよいと思います。
22時間前

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
マニュアルでは「水洗いせず」との記載がありますが、厚労省から別の通達で水洗いしてから測定するように各自治体や測定機関に連絡があったようです。
22時間前

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
ホウレンソウの放射能測定方法について、新しいことがわかりましたのでご報告します。これまで検出されたホウレンソウの放射能量は、ホウレンソウを一旦水洗いしてから測定をおこなった結果である、とのことです。
22時間前

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
したがって、現状では、少なくとも避難地域や屋内退避地域以外であれば、胎児への影響はまず心配しなくてよいでしょう。ただし、みなさんご存知のように、自然被ばく(原発事故がなくても、私たちが宇宙や大地や食料から受けている放射線)のレベルでも、奇形や小児発がんは、皆無ではありません。
3月21日

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
もちろん、これはあくまで原発事故が収束することを念頭に置いてのお話です。それを前提にすればヨウ素131の影響は「期間限定」。「今」を注意することで被害を最小限にできます。問題はセシウム137です。土壌汚染や食物などによる内部被ばくをずっと意識しなければなりません。
3月21日

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム
一方、Cs-137(セシウム137)が半分になるには30年必要です。その数もI-131(ヨウ素131)に比べて初めから5倍以上多いのです。長期的に見れば放射能もCsのほうが多くなります。Cs-137が拡散すれば持続的な被ばくにつながることが理解できると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
放射性物質:雑草からセシウム265万ベクレル 飯舘村

 文部科学省は24日、福島第1原子力発電所から北西約40キロの飯舘村で20日採取した雑草から1キログラム当たり254万ベクレルの放射性ヨウ素、265万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
文科省は「データを再検討するが、家畜が食べた場合は影響がある可能性が高い」と説明した。

 18~21日に原発から25~45キロの6市町村の雑草を調査した。
飯舘村以外の最高値は▽南相馬市(放射性ヨウ素49万7000、放射性セシウム2万4700)▽いわき市(同69万、同1万7400)▽川俣町(同30万8000、同13万8000)▽田村市(同7万5700、同5万)▽小野町(同20万1000、同7万3800)=単位はベクレル=だった。

 23日に採取した8地点の土壌調査でも飯舘村が最高値で、1キログラム当たり放射性ヨウ素20万ベクレル、放射性セシウム4万5000ベクレルを検出した。
それぞれ117万ベクレル、16万3000ベクレルを検出した22日採取の調査よりは下がった。

 23日に初めて採取した原発沖約30キロの海域8カ所の海水1リットル当たりからは、放射性ヨウ素24.9~76.8ベクレル、放射性セシウム11.2~18.2ベクレルを検出。
水中濃度限度は各40ベクレル、90ベクレルで、放射性ヨウ素が3カ所で限度を上回ったが、文科省は「すぐには影響はでないが、海洋生物への蓄積も考えられ長期的な調査が必要」と分析した。

 23日採取の水道水では、10都県で1キログラム当たりの放射性ヨウ素0.75~56ベクレルを、6都県で放射性セシウム0.13~9.3ベクレルを検出した。
モニタリングポスト(自動観測局)での大気中の放射線量は、24日午前9時時点で山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の8都県で通常値を超えた。
福島県は24日、原発から25~60キロの屋外20カ所で計測。
1時間当たりの放射線量が最高だったのは浪江町(北西約20キロ)の106マイクロシーベルト。
23日午前に103マイクロシーベルトだった飯舘村(北西約32キロ)は30マイクロシーベルトに下がった。【篠原成行】

福島第1原発:海水から放射性物質 東電「健康影響なし」
福島第1原発:雨やちりなどから放射性物質 6都県
福島第1原発:水道水に微量放射性物質 6都県
東日本大震災:牛乳などから暫定基準値超える放射線量
東日本大震災:放射線量、関東で7~110倍
・・・・・・・・・・・・・・
毎日新聞 2011年3月24日 20時10分

文部科学省が23日、福島第一原発から約40km離れた飯館村の土壌から高濃度のセシウム137が検出されたと発表した(MSN産経ニュース)。
単純比較はできないが、国が定めた放射線管理区域の基準値の4倍に相当するという。

検出されたのはヨウ素131が117万ベクレル、セシウム137が16万3,000ベクレル(ともに土1kg当たり)。
「土壌の放射性物質の量には国の基準値がない」とのことで、判断に困るところである……。

海外では、日本の放射能汚染は、今後数十年規模で悩まされるとの見方もある。



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原発-8 福島原発事故に関する情報-その4

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ショート警報  かけ算のできない東大教授

食品で、危険な兆候が見られましたので、言葉足らずですが短い警告を出したいと思います。
福島原発事故の最初の段階に福島市で1時間に20マイクロ(シーベルト、後は省略)の放射線が観測されました。
これに対して、テレビに出ていた東大教授が、「1回のレントゲンで600マイクロだから、それの30分の1。まったく問題がない。」
と発言しました。
東大教授は「かけ算」ができないのです。
20マイクロは1時間あたりですから、30時間たつと600マイクロになります。従って、福島市に住んでいる赤ちゃんは1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。
このようなことをコメントするというのは、わたくしはやや犯罪とも言える気がします。
・・・・・・・・・
本日、似たような事が民放でありました。
民放のある解説者がほうれん草の汚染について解説をし、「ほうれん草の汚染が基準値を超えているといっても、100ミリになるまでには80キロ程のほうれん草を食べなければいけない。」
といってほうれん草の安全性を強調していました。
もともと100ミリ等という基準値はありませんし、ほうれん草等の食品中の放射性物質の規制が厳しいのは、原発から放射線が漏れるような時にはほうれん草だけが汚染されているわけではないのです。
また、ほうれん草の中にはヨウ素だけではないので、30年の半減期を持つものが多く、ヨウ素の半減期を言っても意味がないのです。この解説者の言うことを信じれば、放射線の疾患になる人が出てくるでしょう。
規制値は規制値なのです。
東大の先生が「かけ算ができない」とすれば、この解説者は「足し算ができない」といえます。
・・・・・・・・・
このところ情けない解説が続くので原子力の技術者としてのわたくしの信念を申し上げます。
科学技術は人類に貢献するために行うのであって、決して人類の健康を損なっては、やるべきではないのです。
わたくしたち原子力に携わる技術者は原発から出る放射線を絶対に基準内に収めなければなりません。
むしろ、自然放射線と違わないぐらいに減らして十分に安全な状態で原子炉を運転し、エネルギーを供給することこそが、わたくしたち技術者のプライドなのです。
この期に及んで、放射線の規制値の解釈をごまかし、被曝する量があたかも少ないようなことを言う原子力関係者がいることは本当に恥ずかしいことです。
わたくしたちは福島で失敗し、信頼を裏切ったのです
.
せめて正しい情報を伝えるべきです。また、農作物が売れなくなって農家の方は大変でしょうが、魂のある農家の方なら自分の作ったもので消費者が健康を害することを望むでしょうか?
農家は被害者、技術者は加害者ですが、共に与えられた天職に対してプライドがあります。
(平成23年3月22日 午後5時 執筆)


原発 緊急情報(24) どうすれば良いか その3

どうすれば良いのかの“その1”で、現在、法律で決まっている被曝の限度を書き、“その2”ですでに被曝した量と今後、被曝すると考えられる量について整理をしました。
すでに2つの表からご判断をされている人も多いと思いますが、問題なのは今後の福島原発が沈静化するのか、今よりひどくなるのかについて考えておかなければなりません。
・・・・・・・・・
福島第1原発には、1号炉から4号炉まであり、それぞれ破壊の程度が違います。
1号炉と2号炉の問題は「原子炉の中の燃料棒がどのくらい破損しているか」ということです。
ある程度、燃料棒が破損していることはすでに東京電力からも報告され、1号炉の燃料棒は70%程度破壊されていると報告されています。
燃料棒が破壊されていると言っても、棒がひび割れを起こしている程度なのか、高温になって燃料棒全体が溶けてかたまりとなっているのかによって違います。
核爆発中(原子炉運転中)だったのですから、大量の放射性物質があったので、その崩壊熱で燃料棒が融けていくと温度が非常に高くなります。
最初の段階は燃料の3分の1ぐらいが露出すると、燃料棒を作っているジルコニウムが水と反応して水素を生じ、福島原発で起こったような水素爆発が起こります.
さらに温度が上がり、燃料棒が融けるとその塊は2500℃ぐらいになります。
ところで、鉄が溶ける温度というのは、おおよそ1500℃ですがぐらいですから、燃料棒が高温で融けると、塊になって原子炉の下を突き破り(原子炉を作っている鉄が溶けるから)、さらに下にいって、ドスンとコンクリートの床に落ちます。
これを「メルトダウン」と言います。
コンクリートの床に落ちると、余りに熱いのでさらにコンクリートを融かしますが、融けたコンクリートの成分が燃料棒と混じり、それで温度が下がり、そこで止まるということです。
これは理論的にも、スリーマイルの事故の時の経験でもそうでした。
「メルトダウン」をメディアは恐ろしいことのように言いますが、現在の福島原発はそれより酷い状態なのでメルトダウンは怖くありません。
ただ、燃料棒を取り出せないので、かなり手こずるでしょう。
つまりメルトダウンというのは、「手こずるか手こずらないか」の問題であり、「大きな事が起こるか、起こらないか」ではないのがスリーマイルの教訓でした。
3号機はプルトニウムを燃料に使っていますから、ウラン燃料の1号機、2号機とは違います。
21日に出た黒い煙の原因が心配ですが、普通に考えると爆発的にプルトニウムが飛散するようなことは起こらないでしょう.
4号機は、定期検査中ですから原子炉は空で「使用中の核燃料」がプールに入っています。メディアでは「使用済み核燃料」と言っていますが、4号機の燃料は使用中ですから、まだ核爆発(小さい)をする可能性もあるし、崩壊熱も高い状態です。
この核燃料のプールに穴が開いているというのがアメリカの見解で、日本は、穴は開いていないと言っています。
どちらかによって今後の状態が変わりますが、それはこれから漏れる放射性物質の量が2倍になるか3倍かという問題です。
爆発するかどうかではありません。
・・・・・・・・・
以上のことから、福島原発の事故は3月22日の午後になってようやく将来の見通しがわかり、簡単にいうと、「福島原発の事故は、原発自身については終わりつつある」と言って良いでしょう。
今後、放射線物質が飛散することもあるし、いろいろな事後処理がありますが、これまでのような緊張した状態からは脱したと思います。
その点で、今までわたくしが示していた被曝の計算から言えば、
・・・「現在」の2倍で終わる・・・
ということです。前の表の「現在」とその2倍の間に絞られてきたと思います. 
「現在」より少し大きめな数値も考えておくのは、これまでは空気中の放射性物質から被曝していたのですが、今後は野菜、水、海、魚などから少しずつ被曝しますからその分を考慮しておいたほうが良いということです。
さらに、福島原発はまだ安定していないのですから今後も大きな爆発も考えられますが、それは可能性が少ないので「頭の隅に入れておく」程度です。
・・・・・・・・・
今後は福島原発を忘れて、身の回りに関心を寄せ、「野菜はどうするか」、「飲み水は」、「風呂は」、「海水浴は」などを考えて行きたいと思います.
(平成23年3月23日 午前8時 執筆)


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新燃岳噴火時の噴煙の流れる様子。
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福島原発の事故
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チェルノブイリ原発事故の被害地域
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原発 緊急情報(25) どうすれば良いのか? その4

ここでは、これまで3回の「どうすれば良いのか?」のまとめをできるだけわかりやすく説明する積もりです.
福島原発が爆発して、膨大な放射線物質が放出されました。その時、危険性は「1倍から25倍」の範囲でした。
つまり、1倍というのが3月15日、25倍が将来で、爆発規模で10倍はあり得るし、プルトニウムで2.5倍の危険性があると私は考えていました。
これは、政府、NHK等が繰り返していた「もし注水に失敗したら大量の放射線がでる」、「きわめて深刻な事態に陥っている」という文学的表現を、私の判断(過去の実例と理論など)に基づき数値で示したものでした。
それが今は「1倍から2倍」に入るようになりました。
1倍から2倍ぐらいになると、具体的にどのような行動をとればよいかが決まります。
そこで、緊急情報(22)「被曝限度」と(23)「地域ごとの被曝量」の表を出したのです。
・・・・・・・・・
たとえば、福島の人の被曝量は、1時間あたりの量として(体内も含む)6マイクロから12マイクロですから、おおよそ10マイクロぐらいです。
東京は1から2ですから2ぐらいと考えます。
そして、汚染が1ヶ月で終わるとして(少し甘いが)管理区域(被曝量を測定し、健康診断を行う)として注意するのが7マイクロですので、福島市の人は「組織的に管理区域に入る」レベル、東京は「個人的に注意する程度」であることが判ります。
一方、女性(赤ちゃん)の場合は6マイクロですから、福島市の女性は1ヶ月以内に移動するか、何らかの対策をとる必要があります(放射線の法律によればということです)。
男性は68ですから、どの地域でも汚染された食品をとらなければ大丈夫です。
特に年配の男性は問題がないレベルになりました。
・・・・・・・・・
ここまで来ました。
でも、昨日の福島の放射線を見ると、もっとも高いところが90もありました(原発から30キロより外ですが)。
そうなると、その地域におられる人は福島の9倍になりますから54となり、女性はもちろん待避しなければなりませんし、男性もギリギリになるので、1ヶ月たったら移動が必要です.
このことで判るように、15日あたりからご自分が住んでいるところの毎日の放射線の平均をとって、得られた値を、その期間の総時間で割るのです。
それが2になるか10になるかがでると完璧に自分や自分のご家族の被曝量を計算できて、しかもそれが危険な状態かも判ります。
たとえば、15日から、2(マイクロ/時)、3,6,1,4と5日間の平均の値が判れば、2+3+6+1+4=16で、それを5でわると、“3.2”になります。それを緊急情報(22)の表と見比べると、「被曝量は管理し、健康診断を受ける必要」があることが判ります。
ただ、同じ表の「テレビの専門家のコメント」より値はかなり下回りますから「直ちに健康に影響」はでませんから、すぐ入院などは不要です。
ご自分の被曝量を計算しておけば、これからも放射線量を見ていればだいたい、見当がつきます。
・・・・・・・・・
問題は、「体内被曝」です。
これからは外部被曝が減ってきて、体内被曝が増えてきます.当面は「外部=体内」として外部の2倍にしておくのが良いでしょう.
というのは理由があります。
外部と体内は「同じ原因」で起こるからです。
福島原発が爆発して飛散した放射線物質は「その場所に飛んでくるから」放射線の量が上がるのです。
その物質は、衣服につき、土に潜り、野菜に乗り、川に降ります。
だから、空気中に漂う放射線物質がそのまま、放射線の量にもなり、野菜の汚染にもなるからです。
次のブログで説明しますが、ホウレンソウとか水道水だけが汚染されているわけではありません。
小さい粒が空気中を飛んで来るのですから、作物の種類にもよらないのです。
牛乳が汚染されているのは草を食べるからだと解説されていましたが、おそらくは今のウシは牛舎の中で昨年とった乾燥した草を食べているとしたら、飼料には放射線はないと思いますので、空気中の放射線物質を吸い込んだからでしょう。
これは人間でも同じです。
少し飼育の状態を調べて見たいと思います。
福島県の人に悪いのですが、福島産の作物はすべて汚染されているはずです。
残念ですが事実は事実です(福島と言っても、会津の方は汚染が弱いので少ないと思います。また、放射線レベルが2マイクロ(毎時)以上のところ、茨城の北、栃木の北なども汚染されている可能性があります。その地域の人には申し訳ないのですが、このような時には事実が大切ですから。空気中を飛んでくるので、どうしても汚染されます.)
(平成23年3月23日 執筆)


原発 緊急情報(26) 赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫?

福島原発が爆発して放射線をもつ「粒(目に見えない小さな粒)」がホワーと原発の上に立ち上りました。
イメージとしては小さな火山が噴火して火山の煙が立ち上ったようなものです。
福島原発は太平洋に向いていますし、風は西風なので、ホワーと舞い上がった「粒」は風にのってほとんどは太平洋にいったと思いますが、わずかの「粒」がどうも北西(福島)の方と、南に行ったのです.
つまり、福島原発から放射線が四方八方に飛んで出たのではないので、そこを誤解すると(国がそのように説明したから誤解しても無理はないのですが)、判らなくなります.
ホワーと上がった「放射線の粒」は風にのって福島市などに行きましたし、遠くは利根川上流にも飛んでいきました。
福島市の「放射線」は20マイクロ(シーベルト)ぐらいになったのですが、その時の様子を詳しく書きます。この情景を思い起こせれば、「東京の水は飲んでもよいの?」、「子供をお風呂に入れても良いの?」ということもわかります。
・・・・・・・・・
情景を目に浮かべるために、自分(読者の方)が「目に見えない粒」に変身して、風に乗り、福島原発から福島市まで飛んでいったとします。
上空から見ると福島市が見えてきます.そこで風が弱くなったので、徐々に下に降りてきて、地上1.5メートルぐらいで止まりました。
そこに文科省の車がきて「放射線」を測ります.そこで測っているものは「粒から光のようにでる放射線」です。
つまり、福島原発から放射線(光のようなもの)が飛んでくるのではなく、「粒」が飛んできて、その「粒」から放射線がでるのです。
文科省の車が行った後、読者のお一人がそこを通りかかるとします。
「粒」は放射線を出し続けていますから、その人は、まず「粒からでる放射線で被曝」します。
またその人は人間ですから、息をすって呼吸をします。
その時に、「粒」はその人の肺に入ってしまうのです.
つまり、「粒からでる放射線(外からの被曝)」と「粒を吸い込むので、体内での放射線(体内からの被曝)」の二つの放射線をあびることになります。
おそらく、今の福島市役所は、「飛んできた粒」から放射線をあびること、その後、自分がその「粒」を吸い込んでしまう事を知らないのではないかと思います。
だから、マスクがいるし、雨が降ると放射線が上がるのです。
また外出するとその「粒」が衣服に付着しますから、家に帰ったら玄関の外でティッシュで拭かなければなりません。
・・・・・・・・・
実はここで読者の方に謝らなければならないことがあります。
放射線の法律によると、「ある場所」の「実効線量(放射線の量)」は「外からのもの+体内からのもの」を合計することになっています。
たとえばそれが3ヶ月で1.3ミリシーベルトになりそうだったら、「管理区域」にしなければならないなどとなっています。
この通達は文科省から出ているので、同じ文科省の発表だから発表される数値はこの2つの合計と思っていたのですが、今日、調べたら、もしかすると「外から」だけかも知れないのです。
かなり調べましたが、まだ判りません。
もし、文科省が公表している放射能が外からだけのものなら、それを約2倍しないと正しい放射線の量になりません。
約2倍というのは、チェルノブイリの時には、「外から」と「体内から」の比率はおおよそ同じでした。
だからもし文科省のデータが「外から」だけなら、2倍にしなければなりません。
福島が20マイクロなら正しくは40マイクロになります。
もう少し調べます。
・・・・・・・・・
ところで福島市に降ってきた「放射線を出す粒」は人の肺に入るだけではなく、地面、ホウレンソウ、どんな作物、樹木、ネコ、イヌ、川、ビルにも降り注ぎます.
「粒」はえり好みしませんから、どこにでも同じく降ります。
ただ、人間、ネコ、イヌ、ウシなどの動物は呼吸するので、体の表面につくと同時に肺に入るというだけ余計に被曝します。
このように「粒」がおおよそでもイメージできると、「なぜホウレンソウ?」、「なぜ水道?」というのが判りますし、「ホウレンソウはどのぐらい危ないの?」、「水道は飲んで良いの?」というのも判ります.
・・・・・・・・・
「放射線を出す粒」はどこでも誰でも何でも「平等」に降ります。
人間も、イヌも、土も、ホウレンソウも、小松菜も、川にも同じく降ります.
ということは、ザッと言って、「自分が汚染されると同じく」、ホウレンソウもウシも川も汚染されます。
もちろん、「粒」は野菜の好き嫌いもないので、どの野菜がどうということはありませんが、「根菜類」は地下に潜っているので、汚染されません。
ホウレンソウが汚染されているのは、「粒」が降ってくるからです.
牛乳が汚染されているのは、ウシが呼吸するときに「粒」を肺にいれるからです。
水道水が汚染されるのは「粒」が川にも落ちるからです.
だから、ザッと言うと{「自分」+「食べた野菜」+「飲んだ水道水」+「飲んだ牛乳」}になります。汚染されたものを体に入れれば、自分が被曝した量が何倍かになりますので、できるだけ採らない方が良いと言うことになります。
・・・・・・・・・
そうすると次のことも判ります。
「なぜホウレンソウ?」・・・「ホウレンソウだけ測定したから」
「なぜ水道水?」・・・・・・「川から水をとったから」
ということになります。
でも、良いこともあります。
「粒」は平等に降りますから、自分にも川にも同じだけ降ります。
だから「ドンドン汚れる」というのではなく「自分が汚れたと同じぐらい汚れる」ということですから、限度があるのです。
その点では限度があるから安心です.
また、赤ちゃんをお風呂に入れると水道水からの放射線をあびますが、人間の皮膚は放射線に強いので、飲むのに比べれば10倍で同じぐらいになります。
(非常時の被曝ですが、皮膚は10倍大丈夫とされています。)
だから、お風呂は大丈夫です。回数をやや少なくするのも良いと思います。
また「粒」は「こすると落ちやすい」という性質がありますから、お風呂からでたら良くタオルで拭いて上げるのも良いでしょう.
・・・・・・・・・・・・
読者の方からのご質問が多いので、時間の許す限り書いていきます。
特に、水、洗濯、台所で使う水、安心な食材、ベクレルとシーベルト、体外被曝と体内被曝、規制値がなぜ低い値になっているのにテレビに専門家は高い数字を言うのか?など数字が入る難しい問題も徐々に書いていきます.
(平成23年3月23日 午後9時 執筆)

武田邦彦

(C) 2007 武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ
http://takedanet.com/

※注.この記事は、上記URLのブログから転載したものであり、私自身の書いたものではありません。

なお、ここ、2~3日に発表されている農作物(ホウレンソウ等)の汚染度合いの数値は、上部(厚労省?)の指示により水洗いした上で計測したものであり、正確なものとは言えません。

この国の政治家、官僚、東電は、あくまで国民を騙し続けるつもりのようです。
それを知ってか、知らずしてか、報道各社はその片棒を担いで、偽りの情報を流し続けています。

また、日本では、海外の先進国のように放射線による土壌汚染を計測するということはしていません。



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原発-7 福島原発事故に関する情報-その3

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***************
一方、「放射線の仕事をする」ということがわかっている人は、測定や健康管理ができるので少し高めに設定されている。
だから少なくとも今度の事故では、放射線の仕事をする人の被ばく量より少なくてはいけないことは当然である。
この量は、男性では1年間に50ミリ、女性は3ヶ月に3ミリである。
これを1時間あたりに直すと、男性は5.7マイクロ、女性は1.4マイクロである。

男性より女性の方が被曝量が少なく設定されているのは女性が妊娠している可能性があることによる。
このような規定は、一般の作業や医療関係の作業等で若干の違いはあるがほぼこの数値と考えて良い。
そうすると、福島市の状態は「放射線の仕事をして測定をし、健康管理をするという条件のもとで認められている男性でも被曝が許されない放射線の強さ」なのである。

このような放射線の状態が続いているのに総理大臣、知事、市長であっても独自に判断してはいけない。
まして、専門家やメディア等が「直ちに健康に影響のない医療」ということは絶対にできない。
ある読者が福島市に問い合わせたら、「一回のレントゲンで浴びる量が600マイクロだから問題がない」と答えたらしいが、そんなことは法律に書いていない。
突然、福島市の職員が新しい基準を作るのは法律違反なのである。
日本は法治国家であるから非常時でもまずは法律を守らなければならない。
・・・・・・・・・
これらを求めると次のようになる。
法律では、一番低いのは一般人の1年間に1ミリ、次は、ある程度管理できる場所としての管理区域の3ヶ月で1.3ミリ、そして放射線の作業をすることがわかっていて、線量を測定したり、健康診断をする人が女性で3ヶ月で3ミリと言うことになる。

これを1時間あたりで整理すると、
一般人        0.1  マイクロ
管理区域       0.6  マイクロ
放射線作業者(男性) 5.7  マイクロ
放射線作業者(女性) 1.4 マイクロ
となる。

今までの7日間、家族がどこにいたかを表にして、いた場所の放射線を調べ、その放射線量と時間を掛けて、全てを足せば家族の被曝状態が分かる
.
おおよそなら、福島県で5から10マイクロ、周辺の市町村では2から3マイクロ、東京近郊では0.1マイクロ程度の数値を使えば良いだろう
.
まずは計算してみて欲しい。
(平成23年3月20日 午前8時 執筆)

*計算が多かったので、第一種放射線取扱主任者やその他の専門家がおられたら計算をチェックしてください。
もし間違いがあればすぐに直したいので。
早速、単位の表記、名古屋と福島にいた時の計算などでアドバイスを受けたのでわかりやすくしました。
計算自体はOKのようです。

原発 緊急情報(17) 医療行為と放射線 違うものの比較

今回の福島原発の事故でいわゆる専門家の発言がいかにいかがわしいかことがはっきり証明されました。
例えば、福島市の放射線の汚染が1時間当たり20マイクロシーベルトという値がでたとき、専門家は一斉に「レントゲンでは1回で600マイクロシーベルトの被曝をする」などの例を出して20マイクロシーベルがいかに小さい数値で問題でないかのごときにコメントしていました。

しかし20マイクロシーベルトというのは1時間あたりですから、その家に1日いたら(外とほぼ同じ環境で)、それだけで24倍、さらに放射線漏れが1週間続いたら24の7倍ですから168倍になります。
これは、約3.4ミリシーベルトになり、一般人が1年に被爆する限度とされている1ミリシーベルトを遙かに超えます。また1日12時間は別のところにいたり、換気をしない部屋の中にいても1.7ミリシーベルトですから、「安全」とは言えません.
しかも、1年間の限度量などはコメントしている人たちが決めたものですから、無責任きわまりないと思います。

・・・・・・・・・
さて、今回は別の視点からこの問題を見てみます。
福島原発に近い農地で取れたホウレンソウからかなりの量の放射性物質が見つかり食品として不適切かという問題が生じました。
また、1回のレントゲンとかCTスキャンとの比較をして「安全だ」という専門家だけがテレビに登場しました。
しかしCTスキャンというのは医師のもとで行われる医療行為の一つです。
医療行為は直接、医師が行う場合と、医師に準じた専門職がやる場合がありますが、いずれにしても、その人の健康状態などを見て監視のもとで行われるのです。

医療行為は通常の意味の「安全」でもなく、「健康に良い」分けではありません。
例えば、医師は必要に応じて足を切断することもあります。
足を切断するのが「健康に良い」はずはないのですが、なぜ医師は足を切断するのでしょうか?
それは、医療行為で医師はその人の全てを考えてベストなことをするからです。
このままではもっと悪化して命を失うというときには、あるいは医師は悩み、判断し、そして足を切断することもあるわけです。

だからといって、普通の人が足を切断していいというわけではありません。
つまり医療行為の際に被曝する放射線は全く一般と関係がないのです。
もちろんCTスキャンをするときには、医師は患者さんを考え、被曝をできるだけ少なくし、その後も患者さんを観察することは欠かせません。
このような医療行為での被曝と福島原発から出た放射線で福島県に住んでいる普通の人に与える影響とは全く違うのです。

・・・・・・・・・
私の経験では、放射線の専門家はこのことを何回も教えられます。
たとえば、放射線の作業をする人はかなりの放射線をあびることが許されますが、その代わりに健康診断もするし、人生を通じて過去にどのくらい被爆したかという記録も提出しなければなりません。
さらに、作業するときには線量計やフィルムのバッチをつけて、一つの作業をした時にどのくらいの被曝をしたかということをしっかりと記録しておきます。

放射線の被曝の危険は、量も問題ですが、同時に被曝した時間がわかっているということです。
専門家は記録があるということによって安全を保てることを知っています。

福島県発ではメディアを中心として、原発の事故処理に当たっている人たちに対して「大変な放射線を浴びて苦労している」という報道が続きました。
もちろんそれ自体は間違っていませんが、作業する人は被曝の量を厳密に計りながら作業をしているのです。
それに対して、福島県の人は被爆も量も分からず、健康診断もしていないのです。
わたくしが放射線の管理者として考えるならば、危ないのは福島原発で復旧作業をしている人よりも福島県に住んでいる普通の人の方が心配です。

放射線と人間の健康というテーマの専門と言われる方々が、これらの基礎的なことを、もう一度思い出し間違ったことを国民に呼びかけないようにして欲しいのです.
このことがあるので、今日の最初のブログに「被曝量を自分で計算しよう」というのを出したのです。
また続いてほうれん草の被曝を取り扱いたいと思います。
(平成23年3月20日 12時 執筆)

原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?

茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。
福島第一原発から約100キロ離れたところにある、同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。
これに対して枝野官房長官は、「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。
官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいるはずです。


千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は、「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。
人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」と発言している。

さらに、この専門家は、妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」と言う。

・・・・・・・・・
本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。

この専門家の言うことはムチャクチャである。
おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

・・・・・・・・・
まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。
またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。
その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める。

だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。
そうなると専門家は自分で決めた規制値を自分で否定する事になる。

・・・・・・・・・
次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルととは、人の健康に影響するのがまったく違う。
でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。
この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う。

具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる(小鉢1杯で100グラムは少し重いが)。

つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。
また、妊婦や子供についての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。
従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう。

・・・・・・・・・
放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。
でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。
また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である。

国民の健康を守る見識がない。
すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。

当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。
産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染がとれることが分かっているもの」に限るべきだ。
消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。
仕方が無い。
汚染しているのだから。
(平成23年3月20日 午後1時 執筆)

原発 緊急情報(19) 食品の汚染と放射線物質の半減期

ほうれん草についた放射能をもつヨウ素は半減期が短いので、実際には害にならないとの考えもあります。
ここで「半減期」というのは、放射線を持つものは壊れていきますので、それが、半分壊れる時間のことです。
例えば、放射性のヨウ素ですと、半減期が8日ですから8日で2分の1、16日で4分の1と急激に減っていきます。
だからほうれん草を16日ぐらい置いておけば安全になるのは確かです。

ただ、わたくしが半減期のことをあまり言ってないのは、読者の人の危険を煽ろうというのではありません。
実は、放射線物質の規制値にはすでに、半減期のことも考慮されているからです。
放射線物質を含むものを扱ったり、食べたりする人はいろいろな場合があります。
極端なことを言えば、ほうれん草を買ってから1万年も貯蔵しておけば、あらゆる放射性物質は「安全」という事になります。
そのようなことを言っても意味が無いので、標準的な被曝を考え、半減期も考慮に入れて放射性物質の規制が決まっています。
発表されたほうれん草の放射線の値は、現在、決まっている規制値を超えています。

それでも半減期が短いから安全だというためには、規制の値がどのように決まっているかを詳細に知らなければなりません。
それも膨大な数の核種毎(放射線をもつ物質毎)に知る必要があります。
わたくしのスタンスは、原子力の一つ一つのことを完全に理解しなければ自分を防御できないというのでは安全は保てません。

また、事故が起こってから、専門家が集まって何回も検討した国の規制値を変えるよりも、現在のような緊急の時には、これまでの国の規制値をそのまま使った方が良いと考えているからです。
なお、原子炉から出る有害な放射性物質の半減期は、ヨウ素が8日、バリウムとストロンチュームがともに30日、そしてプルトニウム241が14年です。
でも同じ半減期を持つバリウムに比べてストロンチュームは骨に蓄積しやすいので、その分を考えなければなりません。

このように、規制値は色々考えて決められているので、今、変更しない方が良いと思います。むしろ細かいことを考えずに規制値をただ半減期だけを考えて楽観的に判断するのは危険と思います。

その意味で「規制値を超えているけれど、食べても安全だ」というのは不適切でしょう。
(平成23年3月20日20時 執筆)

原発 緊急情報(20) NHKの矛盾を役立てる

政府は2万人を超す死者行方不明者を出した東北関東大震災の復旧に全力を注ぐなければならない時期なのに、福島原発のことで振り回されていると報道されている。

NHKも多くの時間を使って福島原発の状況を報道しつづけている。
なぜ政府は、福島原発対策に振り回され、NHKはなぜ福島原発の放送を続けているのだろうか。
それは「大事件」だからである。

しかし、政府もNHKも「漏れた放射線は大したことはない」、「放射性物質で汚染された野菜や牛乳も健康に影響がない」、「原発は沈静化に向かっている」と言っている。
「大変なことである」と言いつつ、「何もしなくても安全だ」と言っているのだから、不信感が募るばかりだ。

・・・・・・・・・
ところでわたくしたちは、時として目の前で起こっている事の本質をなかなか見抜くことができない。
今度の場合、もしも福島原発の状態が簡単なもので、しかも住民の被害がないのなら、もともとニュースバリューもなく、政府が懸命になることもない。
反対に、政府が懸命になってNHKが放送を続けけているにもかかわらず、何も起こらないはずはないのである。

「安全だ」と言っているけれど、現在の放射線量は、福島県東部及び福島市では管理区域を設定しなければならず、住民に線量計やフィルムバッチを配り、健康診断を開始する時期である。
またホウレンソウや牛乳等も規制値の20倍程度の値を示しており、これも注意を要する。
規制値を超えても健康に関係がないというなら、規制値を作る意味がない。
また、福島原発が徐々に沈静化していくなら、政府はもっと震災復興に力を入れ、NHKは別のことを放送してもらいたい。

しかし、なぜ政府がこれほどまでに対策に懸命になり、NHKが放送続けるかというと、実は、現在の状態が憂慮すべきものだからであり、かつ近い将来、福島原発がさらに危機的な状態に陥る可能性があるからにほかならない。

そこで、このブログでは、
1. 放射線で個人が被爆する量をそれぞれ個人が計算することを目指した。それによって避難するかどうか自分で決められる、
2. 汚染された食品は、規制値以上のものは食べないようにすることを勧めた、
3. 水については現在調査している。まだ飲み水以外は大丈夫のようだ、
4. 原発の今後は、最大で現在の10倍の危険性があると考えて、避難するかどうかを決めるときには、計算値を10倍して欲しいと勧めた、
5. 福島第1原発3号機はプルトニウムのまざった燃料を使っていて、ここが爆発したときに、周辺にどのような影響があるかは極めて難しい。私は、最大で通常のウラン燃料を使用する時の2.5倍程度ではないかと思うので、そうすると将来の推定計算をするときに、現在の10倍ではなく25倍程度で計算するべきだろう。

・・・・・・・・・
これが私の推奨するところである。
私が、「政府が対策に懸命でNHKがあれ程報道しているのだから、事態は良い方向に向かっていない可能性がある」と判断しているからでもある。
福島原発がさらに悪い状態に入った時、福島県、福島県西武、宮城県南部、茨城県北部はかなり距離が近いので、放射線が増大するのに1日程度である。

一方、東京や仙台など地理的に離れたところは(冬で北風が吹く日が多い仙台は少し距離より遠いと考えている)、3、4日の余裕があるだろうというのがわたくしの考えである。
10倍、25倍という数値は確実性が足りないが、そういう数字がなければ、住んでいる人が判断することができない。
せめて専門家が推定しなければならない。
また、テレビの解説者は、家の中でじっとしていれば被曝の量は少なくて済むとか、ほうれん草を食べ続けなければいいと言ったりしているが、やはり標準的な生活や、やや危険な時間の過ごし方をした時にどのくらいの危険性があるかということを示すのが最も良い指標になるだろうと私は思っている。

このようなことから、読者の方は、「政府が原発対策に関心を示さず、官房長官が発表を止め、NHKの放送時間が極端に減れば、福島原発は安全になったと彼らが考えている」と判定することもできる。
(平成23年3月20日 午後10時 執筆)

原発 緊急情報(21) 「直ちに」とは何か?「冷静に」とはなにか?

みんなが不安に思っている現在、私のような専門家が(打ち合わせなく、結果として)同じ事を言うことになるのが大切でしょう。
そうしないと一般の人は不安に思います。
その点では、私とテレビなどに出ている専門家との間にかなりの違いがあります。
本当は違いはないはずです。
私も原子力の仕事を長くしてきましたし、第一種放射線取扱主任者ですから、同じ試験問題を解き、合格し、それを元に仕事をしてきたのですから。

そこで、少し深く考えてみました。
政府、テレビの専門家、NHKなどは、福島原発で放射線の汚染の数値が出る度に、「直ちに健康に影響が出るレベルではない」と「冷静に対応」と言っています。

3月21日には高い放射線の下で作業にあたる作業員の被曝について指揮をした人が「直ちに健康に影響ない」と言いました。
なぜ、政府や専門家は「放射線障害を防止する法律や規則」に定められた限度と異なる数値を言っているのでしょうか?

・・・・・・・・・
まず、辞書で「直ちに」を調べて見ると、
1:   間に何も置かないで接しているさま。直接。じかに。「窓は―通りに面している」「その方法が―成功につながるとは限らない」
2:   時間を置かずに行動を起こすさま。すぐ。「通報を受ければ―出動する」
とあります。日常的にも2つの意味でしょう。
一つは「原因と結果」が直接結びついていること、もう一つが「時間的にすぐ」だということです。
だから、「直ちに健康に影響がない」というのは、たとえば1時間に100マイクロシーベルトの被曝をしたときに、政府が言った意味は、
1) 1時間だけそこにいれば一般人の基準値の10分の1だから、この数値だけでは健康に影響があることはない。その家に1日いれば2.4ミリシーベルトになるから基準値を超える、
2) 今日の午後とか明日に病気になるわけではない(時間)、
のどちらかでしょう。

すぐ影響はないという時間的な方は当然です。
放射線の障害というのは主に遺伝子障害や白血病、甲状腺ガンなどですから、放射線をあびてからかなりの時間を要します.
だから、放射線をあびてすぐその影響がでるなら、かなりの重症になるでしょう。
私が作業を担当している人が「直ちに」と言ったことに心配したのはそのことです。
もしかするとその作業主任の人は、やけどのように、放射線をあびるとすぐ健康に害があると錯覚していたら、作業する人が可哀想と思うからです。

もう一つ、つまり1)も似たようなものです、多くの人はその場所に住んでいるのですから、1時間あたりなどの放射線の強さはあまり意味がありません。
1時間に時間を掛けると、1ヶ月あたりなら7.2ミリシーベルトですから、かなりの放射線をあびることになります。
でも、あくまでも専門家が決めた法律の値は次の通りです(1時間に換算).
     1時間あたり(マイクロシーベルト)
一般人の目安        0.1 (1年が基準)
管理区域の設定の義務    0.6 (3ヶ月が基準)
放射線作業者(男性)限度  5.7 (1年が基準)
放射線作業者(女性)限度  1.4 (3ヶ月が基準)
ですから、10マイクロシーベルト(福島市など)とこれらの値の間を埋めなければなりません。

・・・・・・・・・
日本の官僚(この言葉は中央官庁が編み出した言い方と思います)はそれほど頭が悪くないのです.
「直ちに健康に影響がない」のは確かです。
私も同じ意見で、1時間だけあびても、また今日の午後、気分が悪くなるのではないからです。
1時間だけあびるなら10マイクロシーベルトですから、一般人の1ミリシーベルトの100分の1になります。
確かに「直ちに」健康には影響がありません。
私と同じ考えですし、法律にもそっています。
つまり、将来、もし健康障害が出たら、「私は「直ちに」と言ったのですよ」といえば良いようになっています。
「放射線が1時間あたりとも言っていますし、勿論、法律も知っていますよ。
あなたは「直ちに」という日本語が分からないのですか」と言われれば反論もできません。
つまり、「直ちに・・・」というのは「そこで生活していたら」というのとは日本語が違うのです。

・・・・・・・・・
「冷静に対応」、「決してパニックにならないように」というのもなかなか意味深長です.
10マイクロシーベルトと聞けば、国民は、「直ちには健康に影響がないが、10日、そこにいると規制値を大きく超えるので、私の家族は待避が必要だ」というのは実に「冷静な対応」です。
パニックでもありません。

この人が20日間、家にいて家族に健康の障害が出たときに、「あのときに「冷静に対応」と言ったじゃないか!」
と怒鳴り込むと、官僚は落ち着いて、「ええ、冷静に対応するというのは、放射線の量をお考えになって規制値を超えるまでに移動することですよ」と言われてしまいます。
官僚とはそういうものです。

・・・・・・・・・
このように考えると、「規制値を自分で計算して、法律の値にもとづいて考えた方がよい」という私の考えと、
「直ちに健康に影響はないので、冷静に対応を」という政府の言っていることは実は同じ!!なのです!!

しかし、混乱しているのは、「直ちに・・・」の後、CTスキャンのような例を出して、法律の規制値を言わなかったり、法律の規制値は「目安であって、健康とは関係がない」と言ってみたりするからでしょう。
それを言っているのは官僚ではなく、官房長官だったり、テレビの専門家だったりします。

3月20日夜、水の汚染について、ある専門家が「飲まない方が良いのですが、それしか水がなければ仕方ありません」と言っていましたが、これはある意味で、正直と思います。

・・・・・・・・・
政府が苦しい言い訳をして、専門家が追従しているのは、予想外の事故が起こり、普段では決してあってはいけないほどの放射線が東北南、関東北を汚染したので、その対応ができないからです。
対応ができないことと健康とは無関係ですから、もう少し誠意のある、わかりやすい表現を使って欲しいものです。

・・・・・・・・・
ちなみに、福島原発の状態を見ると、ここ3日ぐらいで、もしかすると今後の見通しがつくと思います。
私が見通しがついたら直ちに書きます。
なお、今はまだ東京は大丈夫です。
(平成23年3月21日 8時、執筆)

原発 真面目な話です  わかりやすいので

(ある読者からのご提案を受けて)
「(放射線が基準以上でも )直ちに健康に影響はありません」
「(タバコを吸っても   )直ちに健康に影響はありません」
「(発がん性食品を食べても)直ちに健康に影響はありません」
・・・直ちに影響がなければOK??
「(法律で1ミリと決まっていますが?)それは単なる目安です」
「(法律で制限速度が50キロですが?)それは単なる目安です」
「(法律で20才未満は禁煙ですが ?)それは単なる目安です」
・・・法律の数字は目安?
トリックがわかりやすいですね。
それでも、主要メディアと専門家は同じ事を繰り返しています。
詭弁にめげず、私たちは自分たちで守りましょう。

・・・・・・・・・別件ですが・・・・・・
今晩か明日の朝までには、今後の見通しを出そうと思っています.
(平成23年3月21日 執筆)

原発 緊急情報(22) どうすれば良いか その1

福島原発の状態が少し見えてきましたので、関東地方から東北の南部に住む人がどうしたらいいのかいうことを整理しました。
今、住んでおられるところで生活をしても良いのか、汚染されたものを食べて良いのか、何時、逃げなければならないのかを、まず数値で示します。

数値だけでは難しくなるので、4回目ぐらいから「やさしく文章で書いた解説編」もつけますが、根拠がハッキリしていないといけないので、数値を先にします。

また、1回で整理できないと思いますので、“その1”では「どのくらいの放射線まで大丈夫か」を、ほうれん草、水、海水からの取り込みのような内部被曝(体内)も入れて整理をしました。
“その2”では地域ごとの被曝量を示す予定ですが、今日の夕方になると思います。
この整理はわたくしが個人で考えたものであり、家庭のお父さんが家族のことを心配して計算したというようにとらえてください。
わたくしとしては誠心誠意やっていますが、人間のやることですから計算間違いなどもあると思いますので、基本的には他の情報も見て、読者の方が自分でご判断ください。

・・・・・・・・・
まず第1に表を示しました。国際基準、国内の法律(放射線障害を防止する法律と規則(本当の名前は長い))、それにテレビの専門家がコメントしたものです。

「どのぐらいの放射線が問題か」というのは、1時間だけあびる人、1日の人、1ヶ月ぐらいは続くと思う人、1年は続くと思う人によって違いますので、2つの欄を作りました。

私はこれまで「1年ぐらいは続く」という前提で数字を出してきました。
最初は空気中、それから食品、土、海水などに放射性物質が散って行きますから、それがおおよそ放射線が少なくなるのは1年ぐらいかかる(そう考えた方が良い)と思ったのです。
でも楽観的な人や外国産の食材だけを使う人、水道を飲まない人などもおられますから、1ヶ月で放射線が無くなるという環境の人は1ヶ月の欄を見てください。
すでに放射線が観測されて1週間以上経ちましたので、1週間の欄は削除しました。
(何かのことで表が入りませんので、表は次の記事に入れます)

この表で最も中心は、日本の原子力基本法に基づいて作られた放射線障害の法律の下にある放射線障害防止規則の数値によっています。
放射線障害防止規則は長い間使われてきた規則で放射線を取り扱う仕事に就いている人の健康を守るためのものです。
今回の福島原発の事故では、自分の意志で仕事をするのではなく、いわば無理やり被曝しているケースですが、放射線に関する仕事をしている人も、無理やり被曝してしまった人も同じ人間ですから、健康を守るという点では同じ数値が基準として使えると考えました。
また、表の1行目の一般人の目安は国際勧告で共通的に言われているものです。
日本もこれに従っていますし、日本にいる外国人もこの基準です。

国際勧告では、かならずしも1ミリシーベルト/年でなくても良いけれど、あまり離れないようにと各国に勧告しています。
さらに、仕事をしていて管理されている人の10分の1にはしなければならないと言っています。

テレビなどでは「1ミリシーベルトは単なる目安だ」と言っていますが、それはこの勧告で「あまり離れないように」ということを受けています。
ただ、10分の1ですから、正確に言うと「男性は1ミリから5ミリの範囲」、「女性(妊婦を含む)は1ミリ」ということです。また妊娠する可能性のない女性(子供を除く)が男性と同じか、少し違うかは議論が終わっていません。
2行目の管理区域の数値は、個人の問題では無く職場とか自治体が関係する人を守るためにやらなければならないことです
つまり、0.6μS/hを越える怖れのあるところは、職場や自治体が管理区域を設定し、その人の「被曝した記録をとること」と、「健康診断をすること」が求められています。

今の福島市などは明らかに管理の義務のある放射線ですから、福島市は(現実にできるかどうかは別にして)、市民にフィルムバッチを配り、健康診断をする地域です(専門家として単に法律を説明しているだけです。私は現在、福島市長ではないから)。

また、この表では妊婦の内部被曝、つまりホウレンソウ等を食べたり、水を飲んだりした時の体内の被爆の限度を示しています。
「限度」ですから、法律的にはこれ以上、被曝させると管理者の罪になる数値です。
女性は妊娠しているかどうか一般的にはすぐわかりませんので、女性作業員は妊娠している可能性のある人を取っています。小さい子供もこれに準じて良いでしょう

また、ここではテレビの専門家がこの程度なら安全だと言っている数値を掲げました。
わたくしはこのような数字には法律的な根拠はなく、個人的な判断だと思いますが、ほとんどのテレビに出る専門家が口をそろえて言っていますので、ここに示しておきました。
ただ、テレビの専門家の話をしっかり聞いたのですが、たとえば「100ミリシーベルトまで大丈夫」と言っておられる方とか「長期間では問題だが、短期間では・・・」などと解説しておられます。

それが1年か、1ヶ月かがハッキリしないので、ここでは1ヶ月に100ミリで計算しました。
1年で100ミリでも他の数値とかけ離れているのは確かです。

また、専門家の人が国際勧告や日本の法律と違うことを発言されている真意は私には分かりません。

・・・・・・・・・
以上のことから、体の外からの場合、国際勧告に従いたいと考える人、仕事の基準でも良いと考える人がいるでしょう。
その場合は、男性は放射線が1年間続くと思っている人は5.7、1ヶ月で終わると思っている人は.68.4まで大丈夫です。

女性は2.3から27.6を限度とすると良いと思います。
食品からなら妊婦で0.5から6.0の間ということが判ります。

これに対してテレビの専門家の方が正確だと考えられる人は、140ぐらいから1700ぐらいまで大丈夫です。

これらの数値と次の“その2”に出す予定の「どのぐらい被曝するか」を比較すると判断ができます。
ちなみに、「規制値」の列の単位はmSがミリシーベルト、yは年、mは月で、たとえば3mは3ヶ月を示しています。
まず、急ぐのは福島県の職場や自治体は、もし0.6μS/hから7.2μS/hを越えるような怖れのある地域なら早期に「管理区域」を設置し、そこにいる人の被曝を測定するためのフィルムバッチを配り、健康診断の準備をした方が良いと思います。
(平成23年3月21日 夜11時執筆を追記して翌朝8時アップ)

緊急情報(22)の表がなかなか入らないので、少し画質を落として見ました。



原発 緊急情報(23) どうすれば良いか その2

どうすればよいか“その1”では、おもに法律に基づいてどの程度の放射線をあびても大丈夫かということを書きました。
日本の法律はかなりの議論をへていますから、わたくしは法律の値はそのまま信用してよいと思います。
また、体内の被曝も計算に入っています。
今回は、実際にどのくらいあびているか、また近い将来、どのぐらい被曝することになるかを計算しました。
二つの表を見比べてもらえば、自分の住んでいるところと、自分が男性か女性か等を考えれば、おおよその検討をつけられるようになっています。
また、かなり二つの表が難しいので、今後、その解説を言葉でしていきたいと思います。

・・・・・・・・・
まず、現在と近い将来にどのぐらいの被曝を受ける可能性があるかという表を示します。
表はじっくり見てください。
「現在」の被曝量は「事実」に基づいていますから、それほど変わりませんが、「最大」と書いてあるところは、わたくしが今後の福島原発の状態のうち、最も悪い状態を想定しています。
従って、この数字はわたくしの判断が入っています。
どのような判断をしたかは、ここでも簡単に書きますが、さらに詳しい根拠は、続いて書いていくつもりです。(クリックすると表が大きく見えると思います。今回も表が入らなければ独立した記事にします。)

被曝は体の外側から受けるものと、食べ物や水等を飲んで体の内側から受けるものがあります。
体の外側から受ける値は、すでにいろいろなところで発表されているように、福島県の最も多いところで300、福島市が10~20ぐらいです。ここでは少し低めの10をとっています。ご自分がお住まいのところのデータをお使いください。

福島、茨城、宮城など福島原発から近いところは、おおよそ3ぐらいの値が報告されています。
同じ福島といっても距離も遠く風上に当たる会津地方などは値が低いので、これもやはり自分のお住みになっているところをお調べください。
東京とその周辺の値は正確に示すのが非常に難しいのです。
もともと地域が広いこと、人の移動が長距離であることなどがあります。
そのためにこれまでもわたくしが示す東京の数値はやや高めで、それも変化していました。

でも、ここ2,3日、計算がしやすくなってきたのは、外部から受ける放射線と食品などから受ける放射線とがでてきました。
原発から遠いところは食品などの比率が上がってきますから、外部からの放射線の影響が相対的には小さくなります。
実は、わたくしが東京だけはこれまでも高めに設定していたのは、やがて食品とか水が汚染されてくるのでそれを考えていました。
また、テレビを見ていますと、例えばヨウ素131の半減期が短いのですぐなくなってしまうというコメントがありますが、原発からの漏れが止まればその通りですが、原発から継続的に放射性物質が出ている時には、いわば次から次とヨウ素が来ますので、半減期はあまり意識しない方がいいのです。

また、主な核分裂生成物の半減期は30年ぐらいのものが多いので、あまり時間が経ったからと言って急激には変化しないのです。
いずれにしても、今のところ、最も高い所で300、最も低いところで0.1ぐらいとおもいます。その間は表を見ておおよその値を推定してください。

・・・・・・・・・
現在の被ばく量の計算は簡単で、外から受ける被ばく量を2分の1にし(室内補正)、食品や自ら受ける被ばく量はそのまま足しています。
外からの被ばく量は、テレビで「家の中に入れば10の1」と解説されていますが、それは一日中家の中にいて換気を一切しない状態のことを言っています。
外からの放射線というのはなかなか難しいのですが、福島原発から飛んできた放射性物質は比較的空気中に浮遊しているということを考えると、窓を開けて一度換気してしまえば部屋の中は外と同じになります。
一日中換気しないということはあまりありませんし、また、はき出し窓を開けてベランダに出て、そこで洗濯物を干したりしますと、その時に部屋の中の空気は入れ替わってしまいます。
空気が入れ替わるばかりではなくて当然空気中に浮いている放射性物質も一緒に入ってくるわけですから家の中と外とがそれ程違うという状態をつくることはできません。

そこで、この計算では家の中の状態は外よりも放射線が2分の1であると考えました。
つまり昼はある程度換気しますが、夜は締め切って寝るということを想定したわけです。
また台所でガスを使うときに、換気しなければ中毒で死んでしまうこともあります。
換気扇をつければそれだけ空気が外に出て行きますが、同じ量の空気が外から入ってきます。
その時に外からの空気がフィルター等を通して入ってくる場合は別ですが、一般の家庭では隙間から入ってくるのでやはり外の空気とほとんど同じようになると思います。

現在は冬ですから石油ストーブをお使いの家庭は、時々換気をしたほうがいいという意味もあってここでは2分の1にしています。

・・・・・・・・・
次に、ホウレンソウなどの食品や水が放射性物質に汚染されているとき、食べた時にどのくらい被曝を受けるかという計算は非常に難しい計算です。
これを詳しく説明しますと、本当に専門家でなければ理解できなくなりますので、ここではほうれん草について専門家が計算した値を使いました。

つまり、20日に発表された汚染されたほうれん草1キログラム当たり240マイクロシーベルトという値を使っています。
また、体の中の被曝は学問的には時間あたりではなく100グラムでということで決まるのですが、これもやはり1日にほうれん草を100グラム食べたら、それを24時間で割って時間当たりの値を出しています。
食品の欄の1という数字は、1キログラム240μSですから、100グラムで24μS、それを24時間でわって1時間あたりに換算しています。

・・・・・・・・・
そうしますと、福島市に住んでいる人は、外部からの放射線が10と大きいので、それを部屋の中にいる時間を考えて2分の1にして、それに食品の1を足して合計で6になっています。
これに対して東京の人は外からの放射線が低いので、0.1を2分の1にして0.05、それに食品からの1を足すと1.05となり、さらに四捨五入して小数点1桁で表示すると1.1になります。
つまり、食品や水が汚染されてくると、だんだん地域の差がなくなってくるということを示しています。

このようにして現在の被ばく量を計算しますと、福島県で放射線が強いところで151、福島市で6、周辺の件で2.5、そして東京等が1.1程度ということがわかります。
この値を“その1”で示した。どのくらい被曝してもいいかというものと比較すると、だいたい現在の状態を把握することでわかります。
私が早く福島市は管理区域にした方が良いと言っているのは、この6という数字があるからです。

・・・・・・・・・
さらに、現在の状態だけわかっても今後のことがわからないと行動をとることができません。
特にお子さんをお持ちの人は春休みの関係があり、今後どうなるかということにご興味があると思います。
詳しい理由はあとで説明しますが、ここでは次のように仮定しています。

1) 福島原発の状態は冷却がうまくいけば放射線は減ってきますが、プルトニウムを含む3号炉やその他のところの燃料が融けると強い放射線が出る可能性があります。
これについては NHK も「大量の放射線が出る可能性があるので、原子炉に水を注ぐ注入している」と説明しています。
また消防の人や自衛隊がかなりの被曝をしながら水をかけている理由は大量の放射線が出る可能性があるからです。
わたくしはそれを「現在の10倍」として説明してきました。
しかし3号炉がプルトニウムの燃料を使っていますので、さらに調査をして25倍にしました。
少し値が大きくなるかもしれません。
ただわたくしはこのブログを書き始めて以来、大きすぎるとか小さすぎるということを考えずにきましたので、ここでもそのようにご理解ください。
2) 食品などから体内に取り込まれる放射線ですが、今はほうれん草などに限定されています。
テレビの解説者は「ほうれん草ばかりを1年中、食べ続けるわけではない」と言っていますが、それはほうれん草だけが汚染されている場合です。
人間は水を飲み、調理に水を使い、いろいろな野菜を食べます。
だから、「人間が食べる限りは1年中」として計算します。

ここでもまた半減期の問題があります。
ヨウ素131の半減期は短いのですが、原発からの放射線物質の半減期は30年ぐらいが多いこと、原発から継続的に放射線物質がでている場合は、追加されますので、ここでもあまり半減期を考えない方が良いと思います。

かくして、この表では外からの量を25倍(屋内の2分の1を入れていますから実質は12.5倍)、食品は毎日たべる食品の10種類が汚染されたとして10倍にしています。
そうすると、もっとも高いところで3760、福島市で135,近県で47.5、そして東京付近で11.3となります。
これは、政府とNHKが言っている「冷却に失敗した場合」ですから、その状態によります。
当然ですが、あと1週間ぐらいで放射線がほとんどでなくなり、食物は海からの影響がなければ、それは「良かった」と思うことにしています。

・・・・・・・・・
前の表と見比べて、どのように考えたら良いかは後で書きますが、簡単に言うと、現在の状態なら「やや注意」、福島原発の漏れが続くようなら「かなり注意」、そして福島原発から大量の放射線が漏れたら、福島市民は逃げるという感じになりました。

東京近郊の人は様子を見ることになるでしょう。
このことはもう少し詳しく考えてみることにします。
(平成23年3月22日 11時 執筆)

(C) 2007 武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ
http://takedanet.com/

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原発-6 福島原発事故に関する情報-その2

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1時間に10マイクロシーベルとということは、たった1時間しかそこにいない人ならその数字で良いのですが、生活をしていて1ヶ月あまり同じ場所にいたら、10ミリシーベルトになります。これは法律でも許されてないような大きな値なのです。
重要なことなので繰り返して説明します。
1時間に10マイクロシーベルとというのは放射線の強さですから、1秒あたりで言っても、1ヶ月あたりで言っても良いわけです。
1秒あたりで言えばとても小さな値になりますし、1ヶ月あたりで言えば大きな値になります。
瞬間的にその場所を通り過ぎるのならば、1秒あたりでも1分あたりでもいいと思いますが、今多くの人が判断しようとしているのは、「ここに住んでいて良いのか」、「赤ちゃんは大丈夫か」ということです。
そうなると1ヶ月はそこにいますし、子供は感度が高いのです.
恐らくは東京にいるアナウンサーだから、原発の近くにいて不安に思っている人の気持ちがわからないのだと思います。
またその横にいた専門家は、それに気がついたようでしたが、間違いを指摘しませんでした。だれかに「危険を煽ってはいけない」と言われて、逆に危険なことを言っているということです。
・・・・・・・・・
昨日から今日、テレビを見て気が付いた大きな間違いはこの二つです。
楽観的に考えるのも悲観的に考えるのも問題で、事実を正確に掴み、責任を持って自分の行動を判断するには、このような間違いは絶対に自分の頭からのぞいておかなければなりません。
ところで、逃げることが難しい人がどのようにすればよいかということをお話しようとしたのですが少し長くなりましたので、次回にお話をしたいと思います。
(平成23年3月18日 8時30分 執筆)

原発 緊急情報(13) 逃げられない人のために  その2

緊急情報(12)で、逃げられない人たちのために少しでも役立てばと思って書くつもりでしたが、少し長くなったので「その2」で書きます。
・・・
まず第1には、福島の原発から出てくる放射線には何種類かあるということです。まず、原発の内部にある強い放射線が四方八方に飛んでいくというものから受ける被曝です。
飛んで来る放射線には2種類あって(学問的には3種類ですが、現在関係あるのは2種類です)、一つは光のようなもの。一つは電子です。
光は、「遠くの光が見える」ように遠くまで進みます。もう一つの電子はものすごく小さいのですが、それでも形を持っている「物質」ですからコンクリートのビルとかそういうものにぶつかるとそこで止まってしまいます。
空を飛んでいるヘリコプターはこの「光のような放射線と電子」の両方で被曝するのですが、原発の近くに住んでいる人は、原発との間に、小高い山とかビル等があれば、少なくとも電子の分だけは、被曝を受けないということになります。
原発から遠ざかれば安全だというのは、このことを言っています。
・・・
もう一つの放射線のもとがあります。
それは、原発の装置や敷地の中にある「放射能の高い元素」が空気中を飛んでくる場合です。
仙台とか東京等を遠くになると風に乗って飛んでくることになります。
これは放射線を持った物質なのでややこしい問題があります。放射線物質を吸い込みますと体の中に入りますので、体の外からではなく、中からも被曝することになります。
また、衣服につきますと、それが除かれるまで自分の体がその放射性物質から出る放射線で被曝することになります。これは外からです。
現在の状態では、福島原発から20キロ程度のところの人は避難していますので、ここで説明した最初の放射線はあまり考えなくてもいいということになります。
つまり、「自衛隊のヘリコプターが受ける放射線」と「原発から少し離れたところで住んでいる人が浴びる放射線」とは少し意味が違うということを理解しておかなければなりません。
・・・・・・・・・
仙台から東京あたりの間に住んでいる人たちは、福島原発からある程度、放射性物質からの放射線を浴びると考えていいと思います。
その場合、放射線と体の関係を少し知っておく必要があります。
・・・・・・・・・
人間の身体は放射線に対して防御する能力を持っています。従って、一旦、放射線に当たると、その時には身体の一部がごくわずかですが損傷します。
しかし、人間の体というものは、常に外部からの攻撃を防御することができるようになっています。例えば風邪のウイルスが体に入っても、体の抵抗力さえあればウイルスを撃退できるのと全く同じです。
つまり、放射線に当たったらもうそれで終わりと思っている人がおられるのですが、普通の病気と同じように一旦放射線にあたっても、自分の体の抵抗力と免疫力が高ければ、元の体に戻してくれます。
そうなると普通の病気と同じですからまず第1に体力をつけておくということが必要であることがわかります。
私がやや放射線に対して楽観的なのは、放射線が弱いということではなく、人間の体が治す能力があることによります。人間は他の動物に対しても放射線で受けた傷を治す力が強いのです.
・・・・・・・・・
そして第2には、「連続的に放射線を浴びない」ということです。
逆に「連続的に放射線を浴びる」ということは、風邪で言えば「風邪をひいているのに、まだ寒くて乾燥しているところ(ウィルスがいるところ)にいるようなものです。
放射線でも同じです。外部に出て放射線を浴びたと思ったら、そのあとは家の中に入り、しばらくじっとしていることです。それで回復をします。
風で飛んできた放射性物質は外を歩いているときに、自分の体の衣服につきます。多くの放射性物質は水で洗えば取れますので、洗濯機で洗ってとるということが必要です。
非常に厳密に言えば、1回汚染された服は着ない方が良いのですが(専門家でそんなことを言っている人もいますが、家庭生活では不可能です)、現実にはそうもいかないので、やはり注意して洗濯するというのがいいと思います。
下着が心配です。
だから、ちょうど冬の季節でもありウインドブレーカーのように風を通さないような衣服を上に着て出かけて、それを洗うということができればベストです。
外出を多くしなければならない人は、外から放射性物質を少しずつ家の中に持ち込むことになりますので、玄関先でそっと脱いで放射性物質が家の中にあまり入らないようにすることが大切でしょう。
また放射性物質は結構、拭いて取れるものですから床等の拭けるところはできるだけ拭くことも大切です。
・・・・・・・・・
原発に近いところ以外の放射線はほとんどこのような物質によってもたらされますので、家の中を密閉してその中にじっと入っていれば、被曝量は10分の1ぐらいにもなると言われています。
もちろん、ストーブ等をたいていれば一酸化炭素中毒等になりますから適度な換気が必要ですが、その場合でも直接リビングルームに外の風が入ってこないようにあまり生活しない小さな部屋があったらそこから寒気するように気をつけるのも有効です。
・・・・・・・・・
「放射線で損傷したところは体が直してくれる」ことと、「放射線は空気中にある小さな物質から来る」という二つを組み合わせますと
1) 外出を控えること、
2) 外出するときにはウインドブレーカーのようなものを着ること、マスクや帽子をかぶること、
3) 帰宅したら玄関先でそっと脱いで洗濯すること、
4) 連続的に外出しないこと、
5) 外出した人が放射線物質を家の中に持ち込んできてその放射線で赤ちゃんが被爆するということがないようにすること
などが有効であることがわかると思います。
もちろん、何らかの手段で2,3日でも遠くに行くことができれば、その間は放射線で損傷した体はすこし元に戻ります.
このようなことを十分に注意すれば、原発に近い人は別にして、
「東京と福島との間に住んでいる人、仙台あたりの人は比較的安全になる」
ということができると思います。
・・・・・・・・・
これに関連した少し専門的なことに言及します。
400ミリシーベルトぐらいの放射線を浴びると多くの人が白血病になりますし、100ミリシーベルトぐらいでも免疫力の弱い人は白血病になる場合があります。
しかし、この100ミリシーベルトとか、400ミリ シーベルトというのは、比較的短い時間に被曝した場合のことです。
例えば1時間に100ミリシーベルトを浴びた人はかなり危ないのですが、1ヶ月間で100ミリシーベルトを浴びても、その間に自分の体が直していきますので安全サイドになります。
でも、1ヶ月の場合、どのくらい安全になるかは極めて複雑です。
女性と男性との問題、赤ちゃんとお年寄りの差等多くのことがありますでなかなか一概に1時間で100ミリシーベルトを浴びたらそれは1ヶ月でどのぐらいかということを具体的に示すことはできません。
そこで、このブログでは1時間に浴びた量で1ヶ月の打撃を示しています。つまり打撃を受ける上限を言っているということになります。
(平成23年3月18日 10時 執筆)

原発 緊急情報(14) 3月18日午後9時、放射線速報

今日は緊急情報を2つも出したので、明日の情報のために調査をしていたら9時の NHK の放送で放射線の測定結果が出たので、放射線速報を出します。
報道された放射線の値は高いのに NHK とそこに出ていた東大の先生が「健康に影響がない」と間違ったことを言っていたので、少し焦りました。
・・・・・・・・・
文科省の測定では、福島原発から北方30キロメートルで、3月17日は170マイクロシーベルト、18日は150マイクロシーベルトだった。もちろん、すべて1時間に被曝する量である.
従って、この2日間の平均的な放射線は(1時間いれば)160マイクロシーベルトであったと考えられます。
・・・・・・・・・
一般人が年間に被爆しても大丈夫な量は1ミリシーベルトとされていますから、1000÷160=6時間となり、福島原発の北側30キロにいる人は7時間だけそこにいたら一般人が1年間で浴びていいという。基準値を超えることになります。
これがなんで健康に影響がない数値といえるのでしょうか? 東大の専門家は何を考えているのでしょうか?
それは現在の基準がおかしいと心の中で思っていることと、本当のことをいうとパニックになる可能性があるので、東大の先生のような社会の主導者は本当のことは言わなくてもよいという気持ちがあると推定されます.
例えば、放射線の作業者は年間で50ミリシーベルトの放射線暴露が認められています(一般人の50倍)。また、一度に強い放射線を浴びたときより、弱い放射線を7時間浴びた時の方がダメージが小さいという知見もあるからです。
しかしそこが間違っています。
放射線の作業をする人は健康診断もしますし、放射線の測定値もしながら作業をします。また放射線のあるところで厳し作業をする人には「妊婦や赤ちゃん」はいません。
だから、作業者は50ミリシーベルトになっていて、一般人は1ミリシーベルトなのです。国の基準には、長い期間の検討もされ、また国際的なレベルも取り入れられています。
このように非常時のときに、これまでの基準を安易に変更してはいけないのです。詳しくは調査していませんが、現在 NHK 等で専門家として出ている人たちは、実はこのような基準を決める委員会に出ていた人達なのです。
事故が起こらない時には、厳しい基準を決めて原子力が安全なように見せかけ、事故が起こると「基準は本当は厳しすぎる」というのは余りにも無責任です
福島原発から北へ50キロ程に住んでいる人たちは、1日以内に一般人が1年で浴びても良いとされる。放射線を上回る可能性があります。
「あびても良いという放射線量を超える」ということは人によっては障害が発生する可能性があると考えて正しい判断です。
自治体の市長や町長さんはNHKにごまかされることなく、数字を直視し、基準を守り、自ら正しく判断し、自分の自治体に住んでいる人たちを待避させるべきです。
・・・・・・・・・
ところで、わたくしが心配していた福島市は、ここ3日で20マイクロ,17マイクロ、13マイクロと幸い、低めになっています.どうも風向きが少し南になってきたのでは無いかと思います。
明日はやや高気圧が太平洋に来て温かくなる予想ですので、その影響かも知れません.
でも、1000÷17(3日間の平均)=59時間(2日半)ですから、福島に3日以上居住している人はすでに1年間で許容される放射線に暴露されたことになります。
従って、もしも自治体が福島市の市民は1年間で許容される放射線以上に浴びてはいけないと判断するならば、そろそろ避難する必要が生じています。
幸いなことに、福島から南の茨城、栃木、千葉、東京、埼玉、神奈川等の放射線量は、かなり減ってきました。これから見ると風の向きが北東から日風もしくはやや南風に変わったと考えられます。
この地域はおおよそ0.1マイクロシーベルトを下回りましたから、当面の危険は少なくなったといえるでしょう。
・・・・・・・・・
昨日あたりから福島県を中心に、比較的高い放射線が観測されてきたことから、「強い放射線を浴びるなら危ないが、この程度の放射線を長く浴びるのなら大丈夫だ」というコメントを専門家がするようになりました。
わたくしのブログにも人間には放射線に対する防御力があり、強い放射線を短時間に浴びるよりも、間歇的に放射線を浴びれば、人体がその損傷を回復してくれると書きました。
しかし、一方で、わたくしは計算ではそれをあまり使っていません。
というのは、このような事故のときには、学問的にも定量的にもハッキリしていない解釈はできるだけ避けて、まず第1に今まで決めてきた数値を参考にするということではないかと思います。
放射線の基準は、あくまでも1年あたりこのくらい被曝してもいいとか、このくらいの総量なら白血病になる確率があるとか、そのように決まっています。
従って、1ヶ月の間に被曝するなら大丈夫とか、1年間ならそんな量は問題にならないというような新しい考えを持ち込むのは間違っていると思います。
・・・・・・・・・
最後に、昨日から今日にかけて多くの皆様から大変、有用な資料をいただきました。これらを有効に活かしてネットという武器を使いながら、できるだけデータや判断の方法を書いていきたいと思います。
メールの中には具体的な場所を示して、そこに何日ぐらい住んでいても大丈夫かという質問が多いのですが、残念ながらお1人お1人の計算をする時間がとれません。
できましたら簡単な計算ですから、付近で測定されているデータを1日ぐらい平均してそれを計算されることをおすすめします。
例えば、1マイクロシーベルトですと、それを1000倍してください。1マイクロシーベルトなら1000倍で1ミリシーベルトになり、一般人が平均的に1年間で被爆する限度になります。
またその値が10ミリシーベル(もともとの測定値が10マイクロシーベルト)を超えるようでしたら、付近の人や自治体と相談をして退避するかどうかを検討されたらいいと思います。
福島原発は次第に落ち着いているようです。だから、決して不安になることはありませんが、しっかり計算をしてご自分でご判断されることが重要かと思います。
申し訳ありません.
(平成23年3月18日 午後10時、執筆)

原子力情報 01 風評被害を無くすために

これから、福島原発を冷やすのに成功して徐々に沈静化していった後、福島県の人は農作物や魚それに土地の価格等いろいろな面で風評被害を受ける可能性があります。
それが本当のことであれば、まだ対策乗っ取りようがありますが、風評被害であれば本当に悔しいと思います。
数年前、風評被害の専門家と一緒に講演をしたことがありますその方は今回のことでもテレビでお見受けいたしました。
彼の話ですと、風評被害が発生するには一にも二にも「本当のことを言わない事による」と言っておられました。
日本ではメディアが本当のことを言わないので、日本の風評被害はほとんどメディアが原因するという研究を示していました。
確かに「風評」ということ自体が、事実と違うことですので、事実と違うことを言っているとその次に風評被害に遭うということを意味しています。
・・・・・・・・・
今回の福島原発でわたくしは「メディアが伝えなかったり、大きく間違ったことを伝えている」ことに3つあると思います。
一つは付近住民の被爆について「かけ算をしない」ということです。
これはすでに、このブログでは説明しましたが、1時間に10マイクロシーベルトという放射線は「安全なレベルだ」ということを繰り返していますが、それは「1時間だけそこに住んでいる場合」に限られています。
1時間で10マイクロの場合、2時間いますと20マイクロ、10時間ですと100マイクロになります。
普通「生活する」ということはその場所に1ヶ月ぐらいいますから、例えば42日ですと1時間の1000倍の時間、放射線をあびることになります。
たしかに1時間に10マイクロの放射線は1時間だけなら問題はありません。それはテレビのいう通りです。しかしそこに住んでいるとそれを1000倍にしなければならず、10ミリシーベルトになります。
放射線の基準値は一般人(赤ちゃん、妊婦を含む)が1ミリシーベルトですので、この値は明らかに一般人が1年間にあびて良いとされている値の10倍になります。
福島の多くの地域は、すでにこの値を超えています。
それでもテレビは安全だと繰り返しています。このようなウソをついていると人は政府やテレビの情報を信じることができなくなりそこに風評が発生するということになります。
「基準値を超えても安全だ」という論理はかなりおかしいのですが、もし規制値を超えても安全であっても、「基準値を超えている」ということを言わなければ、将来また同じような風評がおこるということは十分考えられます。
基準値を信用しない専門家でも「現在は基準値を超えているけども健康に問題がない」と発言すべきなのです。それは個人の責任として言ってもいいことですが、基準値は国の基準として存在するわけですから。それを言わないのは専門家ではありません。
ぜひ本当のことを言って欲しいものです。
・・・・・・・・・
2番目は、「すでに市民が受けた放射線」は測定することができないということです。
原子力に従事する人は、放射線をあびますから、必ず線量計やフィルムをつけて自分があびた放射線を測定します。これは厳密に守られています。
それは、一旦放射線を浴びてしまうと体の中を抜け、「遺伝子の異常」などの形で残ります。しかし、遺伝子にどのくらい障害が残ったかを測定することができません。
福島原発でも、地震のあと、作業員が原発から退避するときにでも被曝した線量を測定してから原子炉を出たと証言をしています。いかにあびた放射線の量を測定することが健康に大切かが分かります.ところが、事故が起こって以来、原発の付近に住んでいる人は、どのくらい放射線を浴びたかを測定していません。
従って、推定した計算でその人がどのくらいの放射線を浴びたかを計算するしかないのです。
テレビでは、人の衣服の周りをカウンターのようなもので測定している画像が出ますが、これはその時に衣服についている放射性物質の量を図っているだけで、本人がどのくらい被曝したかということとは無関係です。
これも間違った報道が行われています。
すでに福島原発から放射能が漏れてから7日経ちます。7日ということは168時間ですから。1時間当たりの放射線の値に168を掛けなければなりません。
例えば、原発の周りは1時間に100マイクロシーベルト、福島市では20マイクロシーベルとぐらいが続きましたから、すでに付近住民は16.8ミリシーベルと福島市の人は2ミリシーベルトの被爆を受けたことになります。
もちろん国の基準を超えていますので、健康に影響があるとしなければなりません。さらに、大人の場合は問題がないかもしれませんが、妊婦やお子さんは大いに心配しなければならないと思います.
おそらくこのことを報道しないのは、報道すると大騒ぎになるとか、線量計の数やフィルムバッチの数が足りないので、ここは隠しておこうということだと思います。
しかし、風評被害を止める意味でも事実をそのままいってそれに耐えるだけの精神力を政府は持ってもらいたいと思います。
・・・・・・・・・
三番目は、今後、福島原発がどのようなことになるかということを曖昧にしていることです。
確かにチェルノブイリやスリーマイル島の場合と違うので、今後どのくらいの放射能が出るのか、それともこのまま沈静化するのかわかりにくい面はあります。
しかし、この時こそ「原子炉の専門家」というのであれば、今後どのくらいのことが起こるのかということを明確に示さなければいけないと思います。
国や東京電力があれ程、懸命になって原子炉に水を注ぐ努力をしているのですから、仮に水を注ぐのが失敗した場合どうなるかということはすでにわかっているからです。
わたくしはすでにこのブログでおおよそ、このくらいの範囲になるだろうということとそれに基づく計算式を示しています。読者の方からは現実にその計算ができるホームページを作っていただいた方もおられます。
政府がやらないなら、わたくしたちで身を守らなければならないのですが、それはやがて福島県に風評をもたらすでしょう。
・・・・・・・・・
福島県の知事、もしくは福島の市町村の自治体の長は市民の側に立っているのですから、今後の風評被害を防止するという意味でもこの際、はっきりとした事実を市民の前に示した方がいいとわたくしは思います。
(平成23年3月19日 午前8時 執筆)

原子力情報 02 ああ!日本のお役人!

ある読者の方(あるお母さん)が気象庁と文科省に問い合わせていただいた結果は? 
「たった今気象庁に「放射線飛散予測地図を作る予定はあるのか?」と電話したら、
放射線の飛散予報は気象庁の管轄ではない、
放射線関連は文部科学省の管轄だと言われました。
私が「火山灰の飛散予報はしていますよね?」と尋ねたら
「気象庁は放射線の濃度を測定していないので、それは難しい」
というような事を言われました。
文部科学省に電話しましたところ、
担当の方は席を外していると言っていましたが、
「飛散予測図を出す予定は無い。
観測データを出しているし、テレビの情報を注意して聞いていてほしい」
との事でした。」
・・・・・・・・・
ああ!日本のお役人!! 
その中には立派な方もおられると思うけれど、全体がこのような雰囲気では立派な方は押しつぶされてしまうだろう.
気象庁は国民の多くが心配しているときに、その技術力と税金でコンピュータを買い、気象予測をしているのだから「汚染予測」にはもっとも近い役所だ。
今からでも良い.心を入れ替えて欲しい.
戦後、小学校の教科書は「個人」だけを強調し、「家庭、地域、社会、国」が抜けた.その中で教育を受けてきた人が「自分のことだけ」を考えるのが正しいと錯覚するのは当然でもある。
残念だ。
(平成23年3月19日 午前8時30分 執筆)

原発 緊急情報(15) ご質問の多いことについて

福島原発の状態は第3段階に入りましたので、緊急情報を少し止めようかと思ったのですが、ご質問が多いので、緊急情報として書きました。
福島原発の事故の第1段階は最初の頃水蒸気爆発が起こったりした時期で、変化は激しく、危険でした。
特に、その頃は放射線があまり原発から外へ出ていなかったので、東京電力は相当無理なことをして放射線が外に出ないように頑張るだろうと考えていました。
例えば、原子炉の中の圧力が上がった場合、圧力を低くすると、外部に放射線物質が漏れるので、東電の責任者はびびって、それができないと思う可能性があったのです。
そうすると、圧力が上がり原子炉が爆発する危険があると考えたからです。
ところが2号炉の格納容器が割れたために、発電所の中の放射線が一時400ミリシーベルトというものすごく大きな値なりました。これは良くないのですが、わたくしはこれを聞いて逆に安全になった、第2段階に入ったなと思いました。
というのは、東電の責任者が放射線を漏らしては行けないというプレッシャーから解放されるので、圧力容器が破裂する可能性が少なくなったからです。
そして、自衛隊が水を注入し始めた頃から第3段階に入ったと思います。すでに1号機から3号機は原子炉の中の燃料の問題、4号機は使用中の核燃料の貯蔵の問題になりました。
これらは水の補給がうまくいかなければ燃料が破損しますが、それには3、4日かかるでしょう。従って、行動する時間的余裕が出てきたということが言えます。
・・・・・・・・・
このような状態の中で多くの人が心配されていることが3つ程あります。
一つは明日あたりから天候が悪くなって関東地方に雨が降る可能性があるということです。放射性物質が空気中にある場合に雨が降るとそれが地表に落ちてきて人体に付着します。
チェルノブイリ原発の時に、汚染地域がポツポツと飛び地になっていたのはこの雨の影響も大きかったわけです。
そこでわたくしは気象庁が出している雲の動きを調べてみましたら、もし明日関東地方に雨が降った場合、その雲は放射線の少ないところ(ほぼ安定して日本海)から来ますので、少なくとも東京、横浜、大宮、千葉については問題はありません。
福島県及び茨城県と栃木県の北部、宮城県の南部については、すでに空気中にある放射性物質が落下するので、できるだけ雨の降っている時には外に出ない方がいいと思います。
どうしても雨にぬれた場合、家に帰ってできるだけ早く洗濯して汚れをとってしまうことが大切です。洗濯をした水は若干の放射線物質がついていると思いますが、それが下水に流れるのは仕方がないと思います。
現在の段階では環境を汚すのはやむを得ないので、それよりも人体に直接、触れることを防ぐことが大事だと思います。
・・・・・・・・・
第2に、政府やテレビは相変わらず時間当たりの放射線のことを言っていて、それとレントゲンとか飛行機の関係で「直ちには障害がでない」と言っています。しかし、もともと放射線は遺伝子に損傷を与えるもので、すぐには障害は出ません。
また、一般人の基準である1ミリシーベルト(これから先はシーベルトは省略します)を浴びても大丈夫だということを随分多くの人(政府、テレビ、専門家、一般の人がネットで)が書いています。
わたくしもどちらかと言えば個人的には放射線はもう少し高くても大丈夫ではないかと考えていますが、このような非常時では個人的な考えはあまり表に出すべきではなく、やはりいろいろな会議を経て決まった国の基準を守ることが大切だと思います。
でも、これほど「大丈夫」と強調されているので、少しデータを説明します.
女性で医療関係のお仕事をされているかたで放射線をうける人の場合、被曝限界をどのように考えるか長く議論されています。
いろいろな考えがありますが、最も標準的には女性で医療関係の放射線を浴びるような仕事をしている場合、1ミリを超えたら仕事をさせない方が良いというのがこの仕事の関係の専門家がおおむね合意してるところです。
従って、1年に1ミリから数ミリぐらいが良いのでしょう.
次に、東京からニューヨークまで飛行機で行くと、かなりの被曝をすると言われますが、これについては航空関係者の間で議論があります。
おおよそ一般人の基準の1ミリに比べて、その5倍の5ミリ程度がが妥当であると考えられています。5ミリというと、例えば1ヶ月あまり同じところで生活する人は、1時間当たりの放射線は5マイクロになります。
福島県の多くのところは、時間当たり5マイクロを越えてますから。航空機で仕事をする人の基準値を超えるということになります。
三番目はチェルノブイリの事件のときに、スウェーデンで妊婦の影響を調べた研究があります。
チェルノブイリの時に、スウェーデンで観測された一番高い放射線は1マイクロとでした。ですから日本で言えば、福島県はもとより、茨城県と栃木県の北、宮城県の南方がそれにあたります。今のところ東京、横浜、大宮、千葉は、1マイクロを下回っています。
テレビや政府は1マイクロでは全く健康に問題がない(すぐには障害がでない)と言っています。しかし注意しなければならないのは、テレビや政府は「短期間に障害が出ない」と言っていることです。
スウェーデンの論文を読むと、妊娠しているときに1マイクロの放射線を浴びた子供は、頭の発達が少し遅れ、特に数学の力が落ちたというふうに報告されています。
ただ、子供の体の方は健康だと報告されています。
わたくしはこの論文を紹介するかどうか少し迷いました。妊娠しているお母さんにしてみれば、生まれてくる子供の頭の発達が遅れるということはとても衝撃的なことだからです。
もちろん論文ですから先端的なことであり、あるいは間違いもあるかもしれません。論文を紹介しておいてやや無責任ですが、ヨーロッパの論文には少ない例で断定的な結論を導くものがあり、私はこの論文に否定的です.読者の先生からもご連絡がありましたが、日本の医学の知識でも論文の記述は疑わしいと言っておられました。
従って、この論文に記載されていることが事実であるか、少し保留させてください。実は妊婦についての影響はそれほどはっきりとしたレポートがないのです。その理由は妊婦が高い放射線のところでさらされることがないことと、放射線が低いところではかなり多数の例をとらないと学問的にはっきりしないからです。
・・・・・・・・・
総合的に見て、女性のレントゲンを取り扱う人、飛行機に乗る人、そして妊婦等の例を見ますと、日本の基準、つまり一般人が1年間に1ミリという被ばく量は、それ程極端に低いわけではないとも考えられます。
今後研究が続けば、もう少し高いレベルでも OK かもしれませんが、個人で勝手に判断して、1ミリは低すぎるとこの段階で言うのは危険です。
とりあえず1ミリを一つの目安とし、航空機の仕事をする人の5ミリぐらいをご参考になってそれぞれご判断いただきたいと思います。
・・・・・・・・・
三番目は水道等の汚染です。
水道やその他の野菜が汚染されたという報告がありますが、これは当然のことです。すでに福島原発から遠く離れた福島市で20マイクロという放射線が報告されているわけですから放射能を持つ物質が広く拡散していることは間違いありません。
問題は程度の問題ですが、わたくしがもし家族に言うならば、飲み水はできるだけペットボトルで飲むこと、洗濯や掃除お風呂等は、水道を使っても問題がないと答えると思います。
また、野菜等は1日中、外にいるのですから、すでに7日間というと1時間あたり20ミクロンでも、3ミリを越えています.
すでに放射性物質が付着することが多いので、ある程度は洗わなければいけないと思います。野菜に付着している放射性物質のほうが水道に含まれているより多いと思われるからです.
水道や野菜については現在のところデータが少なく、この程度しか言えません。放射線というのはできるだけ少なくしておくというのが大切ですから。もしペットボトルを買おうお金があれば飲み水だけでもペットボトルにしておいたほうがいいのではないかと思います。
また放射性物質の中には煮沸すればのぞけるものもありますが、細菌と違うので原則としてはとれません。
・・・・・・・・・
皆さんから多くのメールをいただき、本来は一人一人の事情が違いますから個別にお答えしたいのですが、現在のところブログを書くのが精一杯というのが正直なところです。
申しわけありませんが、しばらくできるだけブログを多く書くようにしますのでご参考になってください。また誤字脱字もご容赦ください。
(平成23年3月19日 午後7時 執筆)

福島原発事故に思う・・・・

私は今朝、名古屋から東京へと向かった.
家を出るときに家内がそっと新幹線の自由席の切符を私に渡してくれた。
東京が汚染されたとき、駅はごった返し切符がなければ乗れないと心配したのだ。
・・・・・・・・・
でも、私はその切符を使わないだろう。
東京が10ミリシーベルトになったとき、大勢の人が西に逃れる.新幹線はパンクし、大混乱になる。
いや、日本人は大丈夫と思う.どんなことになろうとも・・・
我々は整然と、まず妊婦、赤ちゃんを送り出そう.次にお母さんと児童生徒学生だ。それが終わったら働き手がいるから現役を送る.
すべては整然と自制心をもって日本人は行動すると思う.
そして婆さんは在来線を使ってもらい、私たち年老いた男は誰もいない東京を掃除して徒歩で離れよう.新幹線の運転手は若いのだから先に逃げて欲しい.
私がこの日本に恩返しができるとしたら、それは汚染された東京に残ることなのだ。
・・・・・・・・・
私は痛い足を引きずって東海道を西へと進む.
不思議なことに強い西風が吹いている.
とある民家について一夜を明かしていると激しい雨が放射能を洗い流してくれた。
そういえば私は小さい頃から病気がちで免疫力はついている。
そういえば私はこうして両親から授かった命を長く楽しんできた。
今更、思い残すことはなく、若い人を助けることができたなら本望だ。
・・・・・・・・・
でも、案外、私は持つかも知れない。
人を死に追いやるもの、それは絶望だ。
人を死から救い出すもの、それは希望だ。
私には希望がある。10ミリシーベルトになっても日本人の誇りと自制心で多くの赤ちゃんを助けたこと、それが私の明日の希望になる。



(平成23年3月19日夜 東京にて)
::
* 福島原発も最悪な時期を過ぎたので、なにかホッとしてゆったりした気分になり、私の今までの気持ちを書きました。明るい希望がわいてきたような気がします.

原発 緊急情報(16) 法を破った国と専門家・・自衛しよう!

福島原発の方は小康状態に入ったが、福島県を中心に放射線がゼロになったわけではない。
事故が起こってから今まで約7日間の時間が経っているので、一般の人が放射線の被曝を受けている。そこで、もし時間があれば今日は日曜日なので、家族で自分や子供が受けた放射線の量を計算しておくと安心もするし、今後の計画も立てることができると思う。
・・・・・・・・・
私は長く原子力関係の仕事をしていたので、その間に「第一種放射線取扱主任者」の資格を持ち、業務をしていた。
別に自分がどうのこうのということではないが、「武田は素人だ」という人もいるが、皆さんに安心してもらうために、第一種放射線取扱主任者は「日本人を放射線から守る資格」としては最高のもので、オールマイティに業務を行えることを断っておきたい.
このブログにも第一種放射線取扱主任者の方から多くのアドバイスをもらっていた。たとえ大臣といえども、放射線からの防御という点では第一種放射線取扱主任者の命令を聞かなければならない、そういう資格なのだ。
・・・・・・・・・
放射線取扱主任者のもっとも重要な役割は法律にそって、日本人(もちろん日本にいる外国人を含む)を被曝から守ることである.
専門家というのは事態が変わったから、普段と違うことを言っては行けない。もし政治的な配慮で超法規的措置が必要なら、それは政府が非常事態宣言をして、超法規的措置を執るべきであり、専門家が自らの判断で法律に背くことをしてはいけないのである。
・・・・・・・・・
これまで長い研究と議論の結果、法律では次のことが決まっている。
まず第一には、「管理区域」という考え方である。
「管理区域」とは放射線の量がある程度高くなると、そこに出入りすると健康上の問題が生ずる可能性があるので、被曝量を測定したり、健康診断をしたりする必要のある区域である。
定められた放射線の量は、3ヶ月で1.3ミリシーベルトである(これから後はシーベルトを省略する)。
1.3ミリはマイクロシーベルト(マイクロ)でいうと、1300マイクロであるし、3ヶ月は時間で言えば、3×30×24=2160時間に当たる。つまり1300マイクロを2160時間で割れば、テレビ等で報道をしている1時間あたりの放射線の強さになる。
計算するとわかるかこれは1時間0.6マイクロに相当する。
この1週間、福島県は西南の会津の地域を別にすると多くの場所の放射線の強さは1時間1マイクロを超えていたので、福島県は広く「管理区域」を設定」しなければならなかった。
これは法律(具体的な数値は規則)で定められていることなので、国会で法律を改訂したりしない限りは、たとえ総理大臣や知事でも変更することはできない。
ましてテレビのキャスターや1個人の専門家が管理区域の定義を勝手に変えて、「管理区域内でも健康に問題は無い」などということは法律違反である。
まして福島市は比較的高いときには20マイクロ、低い時でも10マイクロぐらいあったから、平均して例えば15マイクロだとする。
すでに7日間が立っているので、時間は、7×24=168時間で、その間1時間当たり15マイクロの放射線を浴びているわけだからすでに、市民は2.52ミリの被曝を受けたのである。
従ってすでに福島県知事や福島市の市長は、人の健康に重要な影響を及ぼ。放射線の法律に反し、福島市を管理区域に指定するのを怠っているということがいえる。
管理区域の設定は、意図的に放射線を出す場合(レントゲンなど)も、今回のように原発が事故を起こして放射線が出た場合でも同じである。人の健康に関わることだから原因が自分であれ東電であれ、こなしとも当たり前である。
・・・・・・・・・
このブログを見ている皆さんは、自分の住んでいたところや、異動した人は、そこの放射線量を調べてそれに2160と168を受けて数値を出して欲しい。
例えば、3日間福島市に住んでいて、その後名古屋に避難したという人は、名古屋の放射線は無視して良いので、15×2160×(3/7)と15×168×)3/7)を計算する。
(3/7というのは、7日間のうち3日間が福島市にいたという意味である。直接、福島にいたときだけの時間を入れた方が良いかも知れない。)
そうすると、前者が約13.9ミリ(3ヶ月続いた場合)、後者が約1.1ミリ(7日間で終わった場合)(いずれも小数点2桁目を四捨五入)となる。
法律の定めるところによると、3ヶ月で1.3ミリを超えるところは、管理区域に設定しなければならないので、このような人は放射線の被曝量を管理し、健康状態をチェックしてもらうような状態にあったといえるだろう。
ちなみに東京でではおおよそ0.1マイクロ程度以下だったので、3ヶ月で約0.2ミリになる。これは管理区域に相当する放射線の強さより少ない。3ヶ月も続かないと仮定すれば、さらに低くなる
東京都民の健康を守るのは、東京都知事の仕事であるから東京都知事が1年以上続くとみて、東京を管理区域にするかそれとも2週間で事故の処理が終わり、放射線が元に戻ると考えれば、管理区域に設定する必要はないと考えられる。
・・・・・・・・・
管理区域というのは、いろいろな人がそこに出入りするので、そこに出入りする人の放射線の被曝状態を管理したほうがいいという場所を示している。
今回の福島市のような場合には、福島には妊婦も赤ちゃんも児童もお年寄りもいろいろな人が生活するので当然管理区域に設定しなければならないだろう。
・・・・・・・・・・
もう一つの指標は、質的に放射線を取り扱うような労働者がこのくらいをあびてもいいという一つの目安である。
もちろんこのくらい被曝しても良いという値は一般人の年間1ミリ の基準値よりも大きい。
つまり一般の人は、特別に放射線の被爆を管理されているわけでなく、また生活の制限もなく、さらには赤ちゃんや妊婦もいるわけだから、それだけ放射線の量は低く設定されている。
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原発-5福島原発事故に関する情報

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福島原発に関して説明した専門家のブログを見つけました。

引用は自由に、とありましたので紹介します。

情報は共有すべきです。
執筆者のご厚意に感謝します。


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仙谷さんは一刻も早く救済に行け!

東北地方ので大地震が起こり、日本全体も相当大きな痛手を受けました。現在は冬で気温も低く、一刻も早く苦しんでいる人を助けなければいけない時期です。
救助の主力は自衛隊の5万人をはじめ、各地の消防隊、警察、地元の自衛団等です。
この段階では、何しろ救出を先にするわけですから、あまりを多くのことを議論しない方がいいのですが、一つだけ言いたいことがあります。
・・・・・・・・・
仙谷さんが官房長官の時に「自衛隊は暴力装置だ」という発言をしました。この発言はうっかり出たわけではなく長く民主党を中心として「自衛隊は役に立たない」という批判が大半を占めていたわけです。
例えば民主党の中心にいる興石さんは日教組の中心人物ですから、自衛隊も軍隊も反対してきた人です
.
それならそれで良いのですが、現在、自衛隊が5万人の派遣して被災した人を助けていますが、なぜ民主党は出ていかないのでしょうか?
自分たちが国会で「自衛隊はいらない」といった限りは、自衛隊を出動させるべきではなく、その代わりに仙谷さんを中心に救助隊を編成して出動すべきなのです。
民主党も若干の活動は行っているかもしれませんが、テレビを見る限り、「民主党が救助隊を編成し大々的に被災地に行って救助している」という様子は全く見られません。
国会で無責任なこと言ってもらってはダメなのです。
一刻も早く民主党は、全国の組織を総動員して東北に赴き、自衛隊の代わりに被災した人を救済するべきです。そうしなければ民主党という政党は全く誠実さもない口先だけの政党であることが現実に証明されることになると思います。
(平成23年3月12日 執筆)

原発、緊急情報(1)

福島の原発が危機に陥っています。
日本は地震国で、今度の地震が相当大きいと言っても震度6程度の地震は普通に起こることです。「普通に起こる地震で原子力発電所が破損する」と思っている国民はいるでしょうか?
政府やNHKなどのマスコミは「原子力発電所は安全に作られている」という幻想を国民に与えてきたのです
.
わたくしは4年程前、「日本の原子力発電所は地震によって倒れるようにて設計されている」と発言しましたが、ほとんど相手にされませんでした。でも、私は現実に原子力安全委員会で基準を確認し、それに対して発言を繰り返してきたのです。
でも、自主公開の原則を持つ原子力なのに、そんな議論はまったく伝わらず、まさか日本の原子力発電所が地震によって損害を受けることはあり得ないと、日本人は素直に信じていたのです。
さらに、原子力発電所を抱えている自治体の首長や知事も「原子力発電所は大丈夫だ」といい、通産省の保安院も絶対に大丈夫だと繰り返してきました
しかし、原子力発電所の地震基準を見ればわかるように地震が起きた時には「残余のリスク」という表現でもともと原子力発電所が壊れる可能性を強く意識しているのです。
・・・・・・・・・
これについてわたくしは原子力安全委員会でたびたび発言をし、原子力発電所が地震で壊れるという基準を作るなら、
1) まず地震で壊れるということを国民に知らせること、
2) 付近住民に逃げるためのオートバイと、ヨウ素剤を配ること、
3) このような地震基準を認める我々(委員)が原発の周辺の住民と同じだけ被曝するべきだ
とまで言ったのです。
安全委員会には常にマスコミが隣にいて NHK や朝日新聞はそのことをよく知っていますが報道しません。そして事故が起こると「原発は何をやっているのだ」というようなことを言うのです。
しかし、テレビを見てそのことに気が付いた人がいます。つまり、福島原発があんなに酷い状態になっているのに原子力保安院や先生方が冷静に対応しているからです。
冷静なのは「想定の範囲内」だからです。
つまり関係者は「地震で原子力発電所が壊れる」ということは承知の上なので、原子炉が壊れてもさほど驚かないということを意味しているわけです。
しかし国民には全く違うこと言ってきました。だから国民の中には震度6ぐらいの地震で原子力発電所は壊れるということは想像もしていなかったでしょう。
現実的には、チェルノブイリなどと違い軽水炉というのは、それほど危険ではないのですが、今回のように水位が下がったり、炉にヒビが入ったりすれば、相当大きな事故に発展する可能性があるのです。
・・・・・・・・・
まず、風上に逃げることです. 被曝は風によって変わります。風下が危険です. また子供は甲状腺のガンの可能性がでますのでヨウ素剤が必要ですが、これはすぐには手に入らないと思います
.
政府の言うことは当てになりません。
人間のやることですから想定外のことが起こることは当然です。まして今度のように地震で壊れることが想定の範囲内で行われている原子力発電所では、想定の範囲内で壊れたときに、周辺の住民がヨウ素剤を飲めるようにしなければなりません。
今回の原子力発電所の事故について、まず第一回として緊急に書かなければならないこと書きました。
(平成23年3月12日 執筆)

原発 緊急情報(2)

原子力発電所の緊急情報の第2弾として少し踏み込んだ解説をしておきます。
このブログの目的は「原子力発電所の近くに住んでおられる方、もしくはその風下にあたる人が、本当に安全か」ということです。
・・・・・・・・・
まず第1に重要なのは、福島の原子力発電所が「核分裂反応」が止まっているかどうかということです。
もし核分裂反応が止まっていなければ極めて危険で、避難する地域も20キロとか10キロというのではなく、福島県全体というような範囲です
.
もしも核分裂反応が止まっていれば、炉の中に残っている放射性物質の熱だけが出ているわけですから、これは自然になくなってしまうということを意味しています。
政府や原子力保安院からはまだ核分裂反応が停止しているかどうかについての説明がありません。もっとも肝心なことが発表されていないのです
.
普通に考えると核分裂反応は止まっていると考えられますが、地震が起こって緊急に挿入する制御棒が入ったのか、それが心配です
.
核分裂反応が少しでも継続しているとすると、炉内の水が少なくなっていくと核分裂反応が進んでチェルノブイリのようなことになるからです。
繰り返しますが、政府はまず制御棒が順調に入り核分裂反応が止まっているのかとを発表すべきです。
しかし、今の政府にそれを要求しても無理でしょうから、わたくしが推察するところ、「核分裂反応は停止している」ように見えます。ただわたくしはテレビの報道を見て推定をしているだけなので、できれば政府が直接的に核分裂反応が停止していることを発表するのが一番いいと思います。
政府の発表は遅れるようでしたら、東京電力自体が核分裂反応について詳細に説明をしたほうがいいでしょう(データの発表が良い)。
・・・・・・・・・
仮に核分裂反応が停止しているとすると、後はそれほど難しいことありません。残っている放射性物質が過熱の原因になりますがそれは徐々に少なくなっていきます。
放射性物質で強い熱を出すものは半減期の短いものですが、半減期の短いものは1日もたつと減っていきます。従って少しずつ待っていればだんだん安全になっていくということを示しています。
東京電力はホウ素の注入を始めたようです。このことは東京電力が「お金より安全」を採ったということでとても良いことでした。
つまり、ホウ素を原子炉に入れるということは、福島の原子力発電所をあきらめるという意味があり、東京電力の幹部は原子力発電所を運転する事の経済性よりも、付近住民のことを考えていると思います
.
従って、その点では国民は東京電力の対応を評価するべきだとわたくしは思っています。
・・・・・・・・・放射線・・・
原子力発電所から漏れている放射性は協会でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています
.
放射線としてはわずかな量なので、このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。記者会見では変化が問題になっていますが、それは放射線と健康の関係を知らないからです
.
人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。現在の200倍ぐらいに相当しますので、人間に直接的に影響が及ぶということはありません。
さらに放射線で死ぬということを考えますと、1シーベルとぐらいですから、その点ではまだ1000倍程度の余裕があります。ちなみに、4シーベルトぐらいになると半分ぐらいの人が放射線で死にます
.
現在の状態では、原子力発電所の横に1時間ぐらいいても大丈夫でしょう
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・・・・・・・・・
それでも心配な人は福島の原子力発電所付近の風向きをに注目すべきです。
10キロとか20キロという避難地域はあまり意味がありません。まずは風向きだけです。それは、放射性物質というのが気体だったりもしくはミストといって非常に細かい粒子なので、すべてが風で運ばれると考えて構いません。
子供さんをお持ちの人は、甲状腺が痛む可能性があるのでヨー素剤を服用するのが良いでしょう。本来は原子力発電所のそばに住んでおられる方は普段からヨー素剤を用意しておくのが良いのですが、すでに事故が起こっていますので、国の方で準備してもらうしかありません。
また、40才以上の男性は少々の放射線を浴びてもほぼ大丈夫です
.
・・・・・・・・・
いずれにしても、福島の原子力発電所の核分裂反応が停止していることが確かでしたら、東京電力が海水を注入し、ホウ素を用いたということで「経済的よりも安全を重視した」ということで、まずは一段落です
.
付近の人は、あまり部屋の換気等はせず、外からの空気が家の中に入らないようにするということも必要でしょう。
・・・・・・・・・
最後にテレビで盛んに言っている炉の溶融をいうということについて解説をしときます。
「炉芯溶融」が危険なのは、核分裂反応が起こっている時に限られます。もし核分裂反応が起こっていなければ、炉心が溶融していても別にどうということはありません。
またセシウムが観測されたので、炉心が溶融していると言っていますが、燃料棒に亀裂が入っても同じですから、現時点では炉心が融けたかどうかはあまり問題ではありません。
事態が深刻なだけに、センセーショナルな表現は控えるべきです.それより炉内の温度、圧力、漏れた放射性物質の量などのデータが欲しいのです
.
私も原子力の専門家ですが、データが無ければ判断が難しいのです.単にマスコミ的に炉心溶融などと言わずに、冷静にデータを出してもらい、それで安全性や危険の回避を考えたいと思います
.
(平成23年3月13日 執筆)

原発 緊急情報(3)

福島の原発事故で、今、一番の問題は「核爆発するか」ということだ。
一昨日から東京電力は「ホウ素」を原子炉に投入し始めた。情報が不足しているので、正確な判断ができないが、原理原則から言えば次の通りである.
現在の状態で「原子炉が爆発する」可能性は3つある。
1) 水素爆発: 露出した燃料に水が接触して水素を発生し、炉の外にでて酸素と結合して爆発する(化学反応)、
2) 水蒸気爆発:高温の物体に水が接して急速に水蒸気になり、その体積膨張で爆発する(物理的爆発)、
3) 核爆発  :燃料が溶けて固まり臨界状態に達して原爆のようなことになる、
水素爆発はすでに福島第一の1号炉で起こっている.水素爆発すると建屋が吹き飛ぶので、周辺の人はビックリするし、若干の放射線が漏れる可能性がある。
水蒸気爆発は炉の内部で起こる可能性が高いので、水素爆発よりやや危険側にある。
核爆発は原爆と同じだから、付近の人は大量に被曝するだろう.
・・・・・・・・・
福島原発は地震直後に連鎖反応は止まっていると考えられる.そして現在の発熱は核反応ではなく、放射性物質の崩壊熱と考えられる.
もし崩壊熱だけなら中性子の吸収は関係がないので、ホウ素はなんの役にも立たない。
つまりホウ素は中性子を吸収するもので、崩壊を止めたりゆるめたりはできないからだ。
核爆発や原発はウランが核分裂する時にでる2.4ヶの中性子の連鎖反応を利用している.だから、ホウ素を加えるということはウランの核分裂を止めるためのものだからだ。
東電は、炉が使えなくなる危険を冒してホウ素を投入しているのだから、なぜホウ素を投入するかを保安院に報告して了解を取っているはずだ.
もしその了解が「核爆発を止めるため」というなら、それを真っ先に国民に知らせなければならない。そして国民は広範囲に避難をする必要がある。
・・・・・・・・・
このようなことを判断するときには「炉が溶融していることを政府が認めたか」などではなく、科学的な判断が可能なデータを直ちに公表することだ。
すでに福島の原発は事故を起こし、現在の状態をそのまま報告するのは東電と国の責任である.自分たちのメンツより国民の安全を考えて欲しい!!
テレビの解説者はホウ素の役割を知っているのに、理由を説明していない.原子力の専門家の方、勇気を持ってください。
(平成23年3月14日 執筆)

原発 緊急情報(4)

福島の東京電力の原発は非常に難しい段階に入り、付近の人はとても不安なことと思います。
福島第1発電所は1号炉が水素爆発を起こし、続いて本日、三号炉が水素爆発、続いて2号炉も冷却水が回らなくなったようです.
3号炉の爆発で10人程の方が負傷したようですが、どのような作業をしておられたか、すぐにでも発表が必要でしょう.
ところで、原子力発電所で起こる爆発として水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つを上げました。
水素爆発や水蒸気爆発は原発でなくても起こることですので、比較的理解しやすいのですが核爆発は特別なもの等で、ご心配と思いますので、少し解説を加えておきます。
・・・・・・・・・
ウラン同位体のうち、ウラン235と言われる元素は不安定で、ある状態で連続的に核反応し、爆発します。
核爆発のタイプは二つあります。一つは広島の原爆のように金属の塊が一度に爆発する形です。これは爆弾に使われます.
もう一つは、原子力事故として知られているのですが、水などに溶けたり混じったりしているウランが連鎖反応を起こし爆発するケースです。
金属の塊を爆発させるときには、純度の高いウラン235が必要で、普通では90%以上のウラン235が使用されます。これを兵器用ウランということがあります。
これに対して原子力発電所等で使われるウランはウラン235が3%から5%くらいで濃度が低く、そのままでは核爆発を起こしません。
ただ、このようなウランでも水の中にあると臨界に達します。これが逆に原発の原理ですが、原発は爆発しないように慎重に運転します。
つまり「原発」とは「緩やかな核爆発を起こすように制御している」と言っても良いのです.また、私自身は金属の場合や溶液の場合にどのぐらいの量のウランがあると爆発するか知っていますが、これは今回の原発事故と直接関係がない原爆を作る知識ですので、ここでは書かないことにします.ただ、溶液の時の方が数分の1で爆発することと、原発の中はそれを遙かに上回る量のウランがあることは確かです.
・・・・・・・・・
ところで、福島原発の中には発電用のウランが入っていますから原爆とまったく同じ爆発が起こるということはありません。しかし、ウラン235の濃度の低いもの臨界に達しますと高熱になり圧力が上がり、強い放射能を持った溶液が大量に発生します。
かつて東海村で起こったウランの臨界事故はこのタイプ(溶液の爆発)です。
もしも、プールのようなところで起これば、沸騰して飛びちり、近くにいる人は瞬時に全員死亡し、飛散した放射能を浴びた人も順次死ぬでしょう。
また、原子炉のように圧力容器中に入っていて制御できない形で臨界に達した時に、どのように爆発するかということについては私も今まで論文等を見たことがありません。
私は、第2次世界大戦の時代から冷戦の時代にかけてアメリカで起こった臨海事故を勉強したのですが、発電用のウラン程度の低い235の場合でも相当程度の犠牲者を出している場合があります。
福島の原子力発電所の場合、地震と同時に制御棒が入って有効に働いていると思いますが、電気が使えない状態でどのように処理されたのかデータの発表はありません.
・・・・・・・・・
そこで、今では「東京電力がホウ素を使った」ということが唯一の情報ですが、これは原子炉内で何らかの中性子の発生に異常があったということを示しています
炉内で臨海が制御できなくなったときに、全体としてどのぐらい危険かまだ何もわかっていない段階ではないかと心配しています。
・・・・・・・・・
もう一つは原子炉内にあると思われるプルトニウムの問題です。
プルトニウムの特性については、一般的には猛毒であると知られています。
本当にどのくらいの毒性があるかはなかなかわかりにくく、わたくしもプルトニウムの毒性について調査しても一般に言われていることと違うデータもありました。
ただ、一般的にはプルトニウムは猛毒だと言われていますし、また、核反応をする量も少ないので、もしかすると、福島の原発の中に飛散すると危険な程のプルトニウムや核反応に寄与する量がある可能性があります。
ただこれもデータを見てみなければわかりません。
・・・・・・・・・
いずれにしても、原発の爆発事故では、水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つがあるということは間違いありませんし、核爆発と言っても、金属の塊が爆発する場合と液状のウランが臨界に達する場合とでは様子は違います。
なにしろ、現在の福島原子力発電所では3号炉が水蒸気爆発して10名程度の方が負傷しても説明がないので、一体どういう作業をしているのかということすらはっきりしません。
おそらく、現在の福島原発の内部はかなりの放射能があるでしょうから、作業員の人も可哀想です.もう少し状況を説明して欲しいものです。
(平成23年3月14日午後 執筆)

原発 緊急情報(5)

本日午前4時頃、東京電力から福島第二原発2号機に水を入れても炉内の水が増えないとの発表があり、その終わりに、
「すぐに、何か、その、危機的な状態に陥ることはないのではないかと考えている」
と言った.これでだいたいの事は分かった。
続いて午前6時頃、爆発によって2号機の格納器の下が破れたとの発表があったが、予定通りである.
・・・・・・・・・今後・・・
原子炉内の放射性物質が漏洩するのを防ぐことができなくなった。だから、周辺の放射線は上昇を続けるだろう.
ただ、これまでのように発電所側が必死になって「絶対に放射線を漏らさない」という切迫した状態では無く、「すでに漏れを止めることはできない」ということになり、判断は正常になるだろう.
その結果、放射線漏れは「かなり酷いが、破滅的ではない」という状態になったと私は考えている.
原発、経産省保安院、政府、専門家の中で交わされた会話は次のようなものだろう。
・・・・・・・・・
A「今、午前2時ですが、2号機に水を注入しても炉内の水位が上がらない」
B「まだ燃料の温度が高く、投入した水がすべて蒸発したのではないか?」
A「いえ、投入した水がすべて蒸発したとすると、圧力は700キロパスカルしか言っていないので、計算が合わない」
B「投入量は分かっているのか?」
A「水量は計算できます.だから、どこからか漏れていると思います」
C「現場では分かっていますよ。炉の下部から水が出ています。強い放射線ですので、炉からでた蒸気がサプレッション・プールで水になってそれが漏れています」
D「そうか、それでは放射線漏れは防ぐことができないな」
C「はい」
D「どうやって発表するか?」
B「最初から漏れているというのも何ですから、まず概略を発表して、2時間経った頃、損傷を発表することにしよう」
・・・・・・・・・
つまり、今日の未明に福島原発は「原子炉内部の放射性物質が外部に漏れることを防ぐことができなくなった。」ということだ。
また、おそらく現場の判断は冷静になるだろうから、核反応は抑制できる状態になり、後は崩壊を待つことになる.
放射線は徐々に福島から広く拡がっていくが、まず第一に風向きだ。鹿児島の新燃岳が噴火したとき、その灰は宮崎の方に「すじ」のように流れた。その写真を思い出して、風に注意することだ。
仙台、福島、東京などの放射線は上がるが、通常の人に放射線障害が出るところまでは行かないか、あるいは1週間ぐらいはかかると考えられる.
いずれにしても、「通常の放射線漏れの酷い状態」になったので、国民は対応をとりやすくなった。
私は本日、大阪から東京へ向かう.大丈夫だからだ。
(平成23年3月15日10時 執筆)

原発 少し落ち着いたので・・・「保安院という化け物」

原発は2号機の格納器が破壊されたことで一段落した。
周辺の放射線は徐々に上がっていくだろうが、福島県民をはじめ、付近の方が逃げることもできる状態になった。
その意味ではやや私も気持ちがおさまった。
そこで、政府やマスコミなどからの情報をより正しく理解するために関連のことを書いておきたいと思う.
・・・・・・・・・
【なぜ、保安院の人は謝らずに威張っているのか?】
日本の原子力行政は、原子力委員会が推進、原子力安全委員会が抑制ということになっていたが、政府がいつの間にか、原子力安全・保安院というのを作り、「抑制機関無しの原子力行政」を始めた。
そのため、安全を考えて抑制する立場だった「原子力安全委員会」は国民に代わって、直接、原子力の安全を守ることができなくなった。
原子力安全・保安院は全権を持ち、電力会社や原子力安全委員会などに強い影響を持つようになった。
これがテレビで見た保安院の人の傲慢な態度にあらわれていた。
保安院は常に原発に口を出し、俺の言うことを聞かなければ認可しないぞと言い、そして現場を知らないという状態で推移していた。
このことが「地震で破壊する原発」を作ってきた原因であり、さらに「震度6など想定していなかった」とか「地震対策はしてきたが、津波が起こるとは知らなかった」などという奇妙な言い訳を作り出す原因にもなっている.
・・・・・・・・・
テレビにでた保安院の人は謝りもせず、傲慢な態度に終始した。
これは「事故は俺が起こしたのではない」ということだが、「原発の安全に責任を持つ」という気持ちが無い人が、「原発の安全規制の権力を持っている」ということだからだ。
彼らは規制について強い権限を持っている。
だから電力会社は認可をもらうためにペコペコしなければならない。
でも事故が起こったら知らない顔をする・・・役人が入るとこのようになる。
今、事故が進行中だが、保安院は登場しても混乱するだけだ。
東京電力と政府だけで進めてもらいたい。
また気象庁は全力を挙げて風向と、原子炉からのガスがどのように流れるか、コンピュータを使用して早く全力で計算して欲しい.
気象庁はこのような時にこそコンピュータを国民の安全のために使い、何時、どこに放射線物質が移動するのか、ハッキリして欲しい。
(平成23年3月15日 執筆)

原発 緊急情報(6)

放射線は目に見えない。
でも火山の噴火では煙は見える。
だから、福島原発からの放射線物質がどのように動くかを考える時に大変参考になる.
幸い、最近、噴火した鹿児島の新燃岳の噴火と灰の衛星写真があるので、まずはそれを参考にしたい。

この写真の左側で白い煙が出ているところが新燃岳であり、下に鹿児島湾、写真の中心が宮崎の海岸と日向灘だ。
噴火の煙は「四方八方」に行くのではなく、風に流されて一方向に進む.このことが放射線でも重要だ。放射線物質はこの煙と同じように動く。
気象予報にコンピュータが使えるようになって久しい。
下の図は新燃岳からの噴煙がどのように流れるかを計算したものである。

現実の状態より少し拡がっているが、それでもだいたいの傾向が分かる。
新燃岳の噴煙の流れも大切だが、今回の福島原発からの放射線物質の行方とどこに居る人たちがどのぐらい被爆するかを知ることはさらに重要だ。

一刻も早く計算結果を出してもらいたい。
また、それまではこの新燃岳の噴煙の写真を参考にして、家族の居場所を決めたら良いと思う。
(平成23年3月15日 執筆)

原発 緊急情報(7) 東京を逃げ出すべきか?

福島原発の近くの人はもとより、東京に住んでおられる人も「本当にここにいて大丈夫だろうか?」と心配されているだろう。
本来なら政府が国民の側に立って次々と情報を出し、みんなが「どうしたら良いか」が分かるのが一番良い。
でもそれは望めないので、ここで少しでもご参考になればと思って、今度は、おそらくドイツの人が急いで計算してくれたと思われるものを掲げる.

この計算は福島原発の風を参考にして放射線物質がどのように風にのって行くかを計算したものである。
本来は気象庁が2日前に出すものだが、日本より外国が早かった。
普通は「西風」が吹いているから、その時には放射線物質は太平洋の方に流れる。
だから漁船などに警告を出さなければならない。
でも風は北風もある。日本の上空は偏西風なので少し上空に上がると東に流れるが、若干、南に流れることもある。

この図を見ると北風の時には東京を越えて静岡あたりまで汚染されている(出所があまりハッキリせず、一つの例と考えて欲しい。
データ自身の信頼性はまだ不明だ。
このようなシミュレーションを気象庁が早くやって公開して欲しい。
まさか隠しているわけではないだろう)。
でも、あまり驚かないで欲しい。というのは、今、福島で漏れている放射線物質は数100ミリシーベルトだから、それが移動した状態のことを考える。
まず、一日中、北風が吹くわけではないので、時間が限定されること、第二に遠くに来るので少し拡散すること、第三にもともとものすごい量の放射線物質ではないこと、である。
従って、私の家族に小さい子供がいたり、妊娠している人がいた場合、1,2日まって様子を見る。微量の放射線は今日中に東京、神奈川ぐらいまで来るだろうが、それはごく微量だろう。
その様子を見ても放射線障害になる可能性が低いからだ。
私も今夜、もう一度データを解析してみるが、今日はそっと戸締まりして寝ても大丈夫である.
(平成23年3月15日 執筆)

原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?

福島原発の問題は第2段階に入りました。
つまり、どこで爆発が起こるかというのはこれからも警戒しなければなりませんが、とりあえず原発で放射能物質が漏れることは確実になった事、それが400ミリ シーベルトと健康にかなりの影響を及ぼすようなようになった事です。
この二つで第2段階に入ったと考えられます
ここで、今回は、放射線についての知識を深め、自ら判断できる情報を提供したいと思います。
・・・・・・・・・
一般に放射線と言っているものには2種類あって、
1) レントゲンのような「放射線」、つまり光や電子と同じように四方八方に飛び散って行くもの、
2) ガス(おならのようなもの)やミスト(霧吹きからの霧や煙のようなもの)
があります。
学問的にはこの二つを分けて呼びますが、般的には「放射線」とか「放射能」とか区別します.
この2つをいつも区別すると非常にややこしいので、このブログでも今まで一般的な言い方をしてきました。
でも、福島原発の汚染から逃れるためには、この区別を簡単に理解しておかなければいけないと思います。
・・・・・・・・・
まず、福島原発の敷地の中に強い放射能物質があり、そこから放射線が出ています。
この放射線は四方八方に散りますし、もともとそれ程強い光でもなく、また放射線が電子の場合には、空気中を進むと空気中のいろいろな物質にぶつかって止まります。
福島原発の上空にいれば、このような放射線にさらされることもありますが、人間は地上にますので電子が地上を進むと建物にぶつかりますから遠くまで行くことはないと言っていいでしょう。
テレビの解説者が「放射線は四方八方に飛び、距離が離れればどんどん弱くなるから大丈夫だ。東京等には全く関係がない」等と間違ったことを言っているのは、福島原発からのもので「放射線」だけを問題にしているからです。
御用学者と言っても良いかもしれません。
・・・・・・・・・
それではチェルノブイリの時になぜ遠くの人が被害を受けたのかというと、実は「現場でチェルノブイリの処理に当たった人は放射線で死んだのですが、遠くの国民は「放射能を持った物質」で被害にあったのです。

この地図は、チェルノブイリの爆発の後、放射能物質がどのようにロシアの大地に飛んでいったか?という図です。
ちょっと見にくいのですが、チェルノブイリの原発は図の中心にあります。そこから強い放射能を持つ物質が飛んでいったのですが、図を見るとわかるように二つの方向があります。
一つは、チェルノブイリからポーランドの方に西側に進んだもので、おおよそ300キロぐらい飛んでいます。
もう一つは、チェルノブイリから東北東に流れたもので200キロぐらいのところと、500キロメートルに強い汚染が見られました。
ちなみに、福島原発から東京までの距離は約230キロですからチェルノブイリの図に自分のいる所にしるしをつけると、だいたい検討がつきます。
風が問題ですから全く同じ距離でも全然、汚染の程度が違います。
例えば、チェルノブイリから200キロ西のところは相当強い汚染を受けていますが、200キロ東南東は全く汚染されていません。
風に乗って一筋になって流れますから遠くに離れても汚染は強いままであまり弱くなりません。
また、所々に黒いところ(汚染の強いところ)があるのは、雨が降ると雲の中に含まれている放射能を持つ物質が落ちてくるとか、気流の関係などがあります。
でも第1には風の向きであることがよくわかると思います。
・・・・・・・・・
今は緊急時ですから人の批判をしても仕方がないのですが、よく理解するために、少し問題点を指摘しておきます。

実はこのようにチェルノブイリの例もあるので、原発に何かがあって放射能の物質が漏れた場合、どのようにそれが流れるかということは原発を建てるときに検討をしています。
福島原発も古く立てられたものでもあり、さらに追加して増設されましたから、その時に気象データ等を詳細に検討されているはずなのです。
それを公開すれば、それだけで随分、危ない方向がわかると思っています。
・・・・・・・・・
チェルノブイリの例を理解するために、注意したいことが三つあります。
一つは、悪い方向のことですが、漏れた放射の物質が少なくても(福島の今)多くても(チェルノブイリ)、「どのくらい遠くに行くか」ということは変わらないということです。
つまり、原発のところで100だとして、それが50に減る場所は、もともと10でそれが5になるところと同じということです。
二つ目も悪いことですが、汚染物質は風に乗って流れます。例えば風速1メートル(そよ風)では、1秒間に1メートル程度ですから、1時間に3600メートルつまり3.6km、10時間で36キロとなります。東京に到達するのは2日半です。
わたくしが昨日、少し様子を見たいと書いたのはこのことを言っています。でもかなり早いと思う人も多いでしょう。
三つ目は良いことなのですが、チェルノブイリに比べると福島原発が持っている放射能物質の量自体は「多い」のですが、今のところ漏れている量は「少ない」のです。
従って、この三つを考えると一両日は少し様子を見るのが良いと私は判断しました。
ただ、茨城県の北のほうに住んでおられる方は早めに来ますので、東海村等で放射能を常時計っていますから、自治体はデータをどんどん公開して、住んでいる人が自分で判断できるようにするのがよいと思います。
(平成23年3月16日午前9時 執筆)

原発 緊急情報(9) 気象庁:国民の方を向いてくれ!

世界の気象庁は情報を出してくれている(外電からそのまま。この記事の著作権はこの際人の命に関わるので使用を認めてもらいたい)。
・・・・・・外電・・・・・・
世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)によると、福島第1原発で爆発が起きた12日と13日の風は、それぞれ北東と東に向けて吹いていた。原発から太平洋に抜ける方向だ。「この時の福島県沖の気象状況から判断すると、放射性物質は陸地の方向には拡散しなかったとみられる」と、WMOの防災プログラムの責任者は語る。
米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のモデリング・プログラムを用いて放射性物質が飛散する可能性がある地域を予測した米国の気象学者、ジェフ・マスターズ(Jeff Masters)氏は、放射性物質のほとんどは日本の東北地方の太平洋岸にある福島第1原発から東の太平洋方向に拡散し、少なくとも5日間は太平洋上空を浮遊するとみているが、人体に有害となる放射性物質が7日間以上も大気中を浮遊し続けて2000マイル(約3200キロ)を超えて拡散する可能性は、ほぼないだろうとみている。
 一方、フランス気象局(Meteo France)予報部門のシリル・オノレ(Cyril Honore)氏はAFPの取材に、「日本は温帯に位置するため、風はおおむね西から東に向かって吹く。だが、気団(温度や湿度などがほぼ一定の空気のかたまり)や雲は何かに囲われているわけではないので、乱気流が起きれば垂直方向にも水平方向にも風の吹く方向に拡散していくだろう」と話し、放射性物質を含んだ微細なちりが福島第1原発から広範囲に広がる恐れがあると指摘した。」
(ここまで外電)
世界気象機構、アメリカ海洋大気庁、およびフランス気象庁はいずれもその任務を果たし、福島原発付近の風から汚染がどのように拡がるかについて「過去、現在、近い将来」についてコメントしている.
・・・・・・・・・日本の気象庁!!・・・・・・
天皇陛下が国民のことをご心配になっているのに、日本の気象庁は「過去、現在、近い将来」に福島原発の放射線物質がどのように流れるかについて、まったく発表をしていない。
日本には気象庁はなかったのか!
・・・・・・・・・
今のところ、福島原発からの放射線物質の漏洩はそれほど大きく無い.従って、半径50キロぐらいは危険があるが、それより遠い北側と西側には問題がない。東は海だから良いとして、南は引き続き原発の状態と風に注意をしておいた方が良い。
昨日から政府は「放射能が急激に上昇した」とか「ヘリコプターが放射線で近づけなかった」と言うだけで、線量を言わなくなった。
テレビも昨日から「高い方の放射線の値」の代わりに「低い方の放射線の値」を言い始め、値が「1時間あたりの線量」なのにあたかもそこにずっと住んでいても大丈夫のように言い始めた。
生活をしている人を相手に言っているのだから、少なくとも1ヶ月(約1000倍)のデータを言うべきだ。つまり、テレビが「10マイクロシーベルト」と言ったら「10ミリシーベルト」と考えて家族の安全を判断した方が良い。
ところで、私はまだ東京は大丈夫だから、昨日、名古屋から東京へ来ている.
・・・・・・・・私のスタンス・・・・・・
私のブログに対して「危機を煽っている」とのご批判があるが、私は「ありのままの事実と判断を示す」事に終始していて、最終的な判断は読む方に御願いしている.
「危機を煽る」とか「冷静になることを求める」などを考えると、自分の判断が入るので、それは入れていない。もし、私のブログを見てパニックが起こっても、それは事実によってパニックが起こるのだから、やむを得ないと思う.
もう一つ、私と政府やマスコミが違うのは、政府やマスコミは「今」のことだけを言っているが、私は「過去、現在」から見た「近い将来」に焦点を当てている.
その理由は皆さんが「どうしたら良いか」と判断する時には「今」ではなく「近い将来(1週間ぐらい先)」を考えると思うからである.
・・・・・・・・・
ところで、外電によると、
アメリカ人は80キロ圏内からの避難を勧告した。
フランスは日本に居住しているフランス人を退去させるためにエール・フランス(準国営の航空会社)に航空機の派遣を要請した。
ドイツ政府はドイツの航空会社に対して、成田着の航空機を関西空港に変更するように勧告した。
(平成23年3月17日 朝8時 執筆)

原発 緊急情報(10) 政府・マスコミ、ごまかし。危ない?!

政府とマスコミがごまかしを始めた。これはどうしてもすぐ多くの人が気がついて理解しておかなければならない。
それは「1時間あたりの放射線」と「そこに住んでいる子供が受ける放射線」の問題だ。実に危険なごまかしを始めた。
放射線の強さを「シーベルト」で示すが、これには「年間にあびるシーベルト」、「1時間あたりのシーベルト」、「白血病になるシーベルト」、「瞬時にあびるシーベルト」と4つある.
この複雑なことを利用して、昨日から政府とマスコミは歩調を合わせてごまかし始めた。子供をもつ親はその責任から、絶対に次のことを理解して欲しい。(今、私は計算中)
・・・・・・・・・
まず、法律で決められた「普通の人は一年に1ミリシーベルトまで(自然放射線を除く)」というのは、「1年間」だ。
政府発表やテレビで報道しているシーベルトは「1時間あたりのシーベルト」だから、1ヶ月少し(42日)住んでいるところの場合、それを1000倍する必要がある。
白血病になるシーベルトは約400ミリシーベルトで、これは1時間でも1年でもなく、そのままである。だから1時間400マイクロシーベルトのところに1時間いても大丈夫だが、1ヶ月あまり住んでいると白血病になる.
レントゲンを受けると「一度に600マイクロシーベルト」の放射線を受けるが、これは瞬時である.
・・・・・・・・・どのぐらいで何が起こるか・・・・・・
4シーベルト       死ぬ
400ミリシーベルト   白血病
1ミリシーベルト(1年) 法律で定められた限界
・・・・・・・・・・・・
1) 福島原発2号炉から放射線が漏れたときに枝野官房長官が発表した数値は1時間に400ミリシーベルト。
(もし、その場所に1ヶ月少し住んだら、400シーベルトになり死亡.その100分の1で死亡するから1日いたら死亡する)
2) 文部科学省が3月16日に発表した福島原発から20キロの地点(福島県浪江町周辺)の放射線は1時間330マイクロシーベルトであった(1時間あたりと思う)。
(そこに1ヶ月少し住んだら330ミリシーベルトになり、白血病になる数値・・・これをテレビでは「安全な放射線」と言っていた。)
3) 3月15日頃の東京の高い値は1マイクロシーベルトぐらいだった。
(東京に1ヶ月少し住むと、1ミリシーベルトで、1年ぐらい住むと子供はかなり危険。胃のレントゲンが1回で600マイクロシーベルトだから、1ヶ月で2回のレントゲンを受けることになる。)
・・・・・・・・・
【政府のトリック】
政府やマスコミは「福島原発から20キロのところの放射線は、330マイクロシーベルトだから、胃のレントゲンの2分の1」という言い方をしている。だから安全という.
しかしそれは「そこに1時間しかいない人」の事であり、住んでいる人ではない。だから、1ヶ月あまり住む人は330ミリシーベルトを浴びることになり、子供も親も白血病になるだろう.
すぐ待避しなければならない。決して「安全な放射線」ではないのだ。
・・・・・・・・・
今、私(武田)は少し動揺している.
もし文部科学省が16日に発表した値が正しく、私の計算があっていれば、政府は直ちに浪江町の人をもっと遠く(風上)に待避させる必要があるからだ。
でも、まったくその気配はない.なぜなのか?
私の計算が間違っているのか? それでは浪江町の少し南の人はどうなのだろうか?たとえばある地点で測定してみるとその3分の1の100マイクロシーベルトのところに住んでいる人は、3ヶ月住むと白血病になる.子供はさらに早いかも知れない。
もう一度、慎重に考えてみる.もしこの計算が本当なら大変だが、どこかに間違いがあることを願う.
原子力の専門の人、チェックしてください。もし、この計算が正しいと大変ですから。間違えていたらすぐ訂正します。でも重要な事ですから。
南無三! 私の勘違いであってくれ!
(平成23年3月17日 午前9時30分 執筆)

原発 緊急情報(11) どこがまでが危ないか:計算結果

緊急情報の(11)で、放射線による健康被害について、昨日から政府やNHKが間違ったことを言い始めたので、少なくとも緊急にそれを言っておかなければいけないと思い記事を書きました。
記事について多くの専門家、大学の先生、それに勉強中の大学生等からも、計算やデータが提供されました。
ありがとうございました。
重要な事だったので、もちろん、自分としては正しいと思うことを書いたのですが、万が一と思ってチェックをしてもらいましたが、考え方、計算などは基本的な間違いはありませんでした。
・・・・・・・・・
その結果をまとめますと、
1) 原発の近くの町や、茨城県の北の地域、福島市等はすでにやや危険な状態にある、
2) 東京まで来ると今のところまだ危険な状態にはない、
3) データが部分的なので、全体的な見通しができない、
4) 健康な大人と、妊婦もしくは赤ちゃんとでは、放射線の感度が相当違うので、誰を基準にするかで危険度が変わってくる、
ということです。
・・・・・・・・・
ニコニコ動画の生放送でお話した通り、わたくしは政府の責任者としてではなく、「家庭のお父さん」として判断をしています。
家庭のお父さんという意味は、家には妊娠した人もいるでしょうし、赤ちゃんもいるでしょう。それから楽観的な見方もあるし、悲観的な見方もあります。
その中でわたくしは、やや頭の隅に赤ちゃんを考え、極端に悲観的ではなく、でも多少は「万が一」ということも頭に入れて計算をしています。
これは「事実をそのまま見る」ということとも相反することではありません。つまり、赤ちゃんは現実にいますし、原発の処理がうまくいけば汚染はなくなっていきます。逆に1ヶ月ぐらい続くこともあるのです。
そして私は福島に住むお父さんとして、「このままいった場合、子供を少し遠くにやったほうがいいかどうか」ということを考えたのです。
さらに、今日だけのことを考えるわけにも行きません。今日のデータだけを使うのではなく、おおよその今後の変化も加味しました。
・・・・・・・・・
重要なことですから。前提を細かく説明しておきます。
【第一】
まず、政府や NHKがどのように間違って言っているかというと、
1) 1時間あたりの放射線というを値は、わたくしたちにはほとんど関係がないのに、1時間あたりの放射線の値を言っていること、
2) それを全く関係のないレントゲンの場合などと比較していること、
です。
つまり、「1時間当たりの放射線が1ミリシーベルト」だったとします。これを仮に1秒あたりの放射線でいれば、0.3マイクロシーベルトになり、「全く問題のない放射線の強さ」になります。
逆に、1年あたりの放射線とすると、約9シーベルトになるわけですから、「全員が死亡する放射線の強さ」になります。
わたくしの注意点の第一は、政府や NHK が1時間当たりの放射線の強さを、それと関係ないレントゲンの量などと比較をしていることです。
1時間あたりの放射線の強さは専門家にはある目安になりますが、「自分がここにいてよいのか、子供をここにおさせていいのか」ということを考える時には無意味な数字だからです。
わたくしは今朝、その危険性に気が付いたわけです。
【第二】
一方、例えば、1ミリシーベルトのところ(1時間あたりでも1秒あたりでも)にいても、それは24時間ずっと外にいる時です。現実的には、冬場でもありますし24時間外にいるということはありません。どんなに長い間外にいてもせいぜい6時間ぐらいでしょう。
ですから例えば1ミリシーベルトという時にはそれを4分の1にして0.25シーベルトとして計算するのがよいと思います。
ただ家によっては換気の状態が違いますので、なかなか一概には言えないということがあります。かなり密閉性の良い家にいて、ほとんど外出しなければ10分の1ぐらいというデータもあります。
逆に、外から帰って来ても服の外に放射性物質がついているときに、それを綺麗に払わなければ被曝する時間は長くなるということになります。
【第三】
また、赤ちゃんや妊婦が普通の人よりどのくらい感度が高いかということはなかなか難しくて、一概に言えません。
おおよその目安は、赤ちゃんや妊婦は普通の人の10倍ぐらい安全性を見たほうがいいというところでしょう。赤ちゃんを育てている人はこのことがとても心配だと思いますので、今後も少し調べていきたいと思います。
今のところ、わたくしは家のお父さんとして、「自分はまあ大丈夫だけれども妊娠している女性もいるから、安全を見たほうがいい」というように考えています。
【第四】
最後に、今日のデータを使うか、今後1週間ぐらいに予想されることのうち「やや悪い方を使うか」という問題があります。
今日のデータだけを使えば、良いデータもあれば悪いデータもあります。また、今後1週間を考えると予想が外れることもあります。
しかし、福島原発の問題で冷却がうまく行き沈静化してしまえば、それはそれで良かったのではないかと思います。
危険を煽りすぎるという批判は必ずありますが、原発が上手く安全になったときだけのことを考えるのも問題です。
福島原発の容器が破裂して今の10倍ぐらいの放射線がでるようになったときのことを考えておけば、お父さんとしての責任は果たせるのではないかと思います。
・・・・・・・・・
そこで、計算に入ります.
一昨日からのおおよそのデータを参考にして、「赤ちゃんがいる家庭で、福島原発の容器が破裂して、放射線が10倍ぐらいになったとき。最低でも1ヶ月ほどは一日の4分の1は外にいる状態で、今のところで生活しても良いか」ということで計算します。
そうすると、
{元のデータ(1時間あたりのシーベルトの平均値)}*10(赤ちゃん)*10(容器破裂)*0.25(外にいる時間)*1000(1時間と一ヶ月少しの時間の比率)
=1時間あたりのシーベルトの平均値×25000
となります。
読者の方で大人の人は計算の値を10分の1に、原発は今の状態より悪くならないと思う人は10分の1にしてください。
ここで原発が今より10倍の放射線の漏えいになるとしたのは、政府が「福島第一3号炉に水を追加するには17日が限度だ」とコメントした「限度だ」ということを今より10倍としました。(「限度だ」では計算できないから)
つまり、以下の計算は、
{今のところに1ヶ月以上は住むつもりで、赤ちゃんがいて、福島原発が今より少し悪くなる}
ということが前提です.
・・・・・・・・・
1) 浪江町の人
文部科学省が測定した時の放射線が最大で330マイクロシーベルト、最低が160マイクロシーベルトだったので、これをそのまま平均して考えると(一日平均、もしくは今までの累計はデータが手元にありません)、
毎時245マイクロシーベルト*25000=約6シーベルト
     計算結果:死ぬ。
容器が破裂しない場合:
245マイクロシーベルト*2500=約600ミリシーベルト
     計算結果:白血病になる。
2) 高萩市 14日22時から15日22時まで1日間
平均放射線 毎時約2マイクロシーベルト
計算:2*25000=50ミリシーベルト
  計算結果  法律の許容値の50倍。白血病の4分の1
3) 福島市  文科省データ  毎時20マイクロシーベルト
     (一日の平均値不詳)
計算  20*25000=500ミリシーベルト
  計算結果  白血病
4) 東京   いろいろなデータが毎時0.1から1マイクロシーベルトぐらい
計算   0.1or1*25000=2or25ミリシーベルト
  計算結果  法律の許容値の2から25倍程度。
        やや危険。
となります。
これは「危険を煽ることも、内輪に計算することもしない」場合です.
このように計算しますと、
1) 原発に近い人は風上の遠いところに移動した方が良い、
2) 福島、高萩ぐらいのところの人はやや危険で、原発が沈静化すれば良いし、容器が破損すると逃げた方が良い、
3) 東京はまだ少し余裕がある、
ということになります。
この計算結果は多くの方からの情報でまた修正しますが、福島、茨城の地域のデータでは時間あたり3マイクロシーベルトぐらいがでているので、赤ちゃんや妊婦の方は注意した方が良い、東京はまだ少し余裕があるという事になりました。
やや予想より厳しい結果になりましたが、これは赤ちゃん係数10、原発の悪くなる係数10が効いています.赤ちゃんや妊婦はデータをさらに調べます.また原発が悪くなる係数はそれぞれの予想によって考えてください。
(自衛隊のヘリコプターの測定値は毎時80ミリシーベルトぐらいだったが、昨日はさらに高かったと報告されている.80ミリシーベルトでは1時間から4時間で白血病などになる。自衛隊員も可哀想だ.)
(平成23年3月17日午後2時 執筆)

原発 緊急情報(12) 逃げられない人のために

関西に実家等があってそこに逃げられる人は良いのですが、すぐに逃げるところと言っても心当たりがない人も多いと思います。
そこで、ここでは原発の影響があるところにお住まいで、しかも逃げるところは簡単にはないという人のためのご参考に少し書いてみました。
・・・・・・・・・
その前に昨日あたりからメディアで言われている事で間違っていることを指摘しておかなければなりません。正しい知識がないと判断が間違ってしまうからです。
まず第1に今朝の NHK のニュースを見ていましたら、原発の放水がうまくいかなければ、さらに大量の放射能物質が出ると言っていたことです。
その一方では、「現在の放射線のレベルでは心配ない」ということが同時に繰り返してマスメディアから流されています。
この二つを明らかに矛盾します。片方では「注水に失敗すると原発から大量の放射線が出る」と言いながら、片方では「現在の放射線レベルでは大丈夫だ」といっても全く解決にならないからです。
原子炉に水を供給することが失敗したら大量の放射線が出るというのなら、現在の放射線レベルを元に判断をしても危険だからです。
つまり、原子炉に水を供給することが失敗したら、どのくらいの危険性があるかということを具体的に示す必要があります。それで初めて家族の安全が確保されます。
メディアの無責任といえばそれまでですが、メディアを非難しても仕方がないので、わたくしはそれを具体的な数値で示しています。
先回の緊急情報(11)で、わたくしが「10」という数字を示しているのは、これまでの事故例等を見ると、注水に失敗したら現在の10倍ぐらい放射線のレベルが上がる可能性があると考えているからです。
原子炉に水を投入するのを失敗したら、放射線レベルが10倍になるということは正確にはわかりません。しかし、せめてそれを専門家が言わなければ、普通の人がただ「原子炉に水を投入するのが失敗したら大量の放射線が漏れる」等と伝えてもらっても、それは情報にならないからです。
東京の放射線レベルは現在、低いのですが、わたくしがやや高めの数字を示しているのは、このことを加味しているからです。
わたくしは今の東京の放射線レベルは心配することはないと言っておりますが、しかし人によっては不安に感じる人もいます。
本当に原発に水を入れるのが失敗し放射性レベルが大きく上がっても、新幹線等が混んでいて赤ちゃん等を抱えている人はすぐには移動できないでしょうから、だいたいどのくらいのことになるかということを、わたくしの知識の範囲でお伝えをしています。
・・・・・・・・・
もう一つ極めて危険な報道があります。
これは NHK ではなく、民放の女性のアナウンサーでしたが、
「放射線レベルは低いので心配することはない。」
と大きな声で叫んでいました。
その番組で示された図は全く間違っている図で、アナウンサーが口にしている数字は「1時間あたりの放射線の強さ」であり、図に示しているのは「最終的にその人がどのくらい被曝するか?」という値です。
女性アナウンサーは、
「10マイクロシーベルトだからこの図から言えばとても小さい。まったく問題ない」
と繰り返していました。このアナウンサーは放送を降りた方が良いと思います. Clip to Evernote このエントリーをはてなブックマークに追加
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原発-4 『原発の危険性』

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これはネット上から拾い集めた情報であって、私自身の知識や意見ではありませんが、素人でも非常にわかりやすく説明されているため紹介します。

病院での検査で、レントゲンやCTスキャンなどの検査を受けた方は多いと思います。
その時検査をする技師は、痩せて顔色も悪い人がほとんどで、肌の色つやも血色も良い人はいないことのお気づきでしょうか?
日頃から放射能を被曝している所為です。
そこで、放射能に関連する情報を集めてみました。

陽子はプラスの電気を帯びていて、電子はマイナスの電気、そして中性子はどちらの電気も持っていません。
水素は中心(原子核といいます)に陽子が一個あり、その周りを電子が一個回っている事が分かり、ヘリウムは中心(原子核)に陽子が2個と中性子が2個で、その周りを電子が2個回っている事が分かってきました。
中心の核にある陽子と周りを回っている電子は同じ数で、中性子は陽子と同数かそれ以上多くあることが分かっています。重くなるほど、陽子と中性子と電子の数はどんどん増えます。

 原子力発電では、この原子核を壊します。
普通は、大きな二つの固まりと中性子が2~3個になります。これを核分裂といい、同時に大きなエネルギーを出します。
核分裂は原子核が大きく重いものでないと起こりません。
核分裂を起こす物質を核分裂性物質(核物質)と呼びます。

原子力発電所で核分裂させるのは主にウラン235です。
ウラン235の原子核は陽子が92個で中性子が143個の固まりで、周りを92個の電子が回っている原子です。
「ウラン235」といったときの、235は原子核の陽子と中性子を足した数で質量数といいます。ウラン235とウラン238では、名前のウランが同じですから陽子の数は同じで92個、中性子の数が3個違うということです。
このように陽子の数が同じでも、中性子の数が違うものを「同位体」と言います。
燃やすと言った場合は、普通は酸素とくっついて「酸化」する化学反応のことを言うのですから、核分裂で発生したエネルギーを利用する原子力発電では「燃やす」は正しい表現とは言い難く「原子核分裂発電所」が正しいかもしれません。
「原子燃料はリサイクルできる」という宣伝は間違いです、燃えたものは再利用できませんし、ましてや核分裂して全く異なる原子になったものを再利用はできません。
「原子燃料はリサイクルできる」という宣伝は、リサイクルの美名をかぶせて「死の灰の分離と拡散をする」再処理工場を推し進めるためのものです。

何にもしなくても、自分で勝手に核分裂(自発核分裂)して壊れていくものも有ります。
でも普通は、原子核に余分な中性子が取り込まれた事をきっかけとして起こります。
非常に込み合っている原子核に、余計な中性子が割り込んでくるから仲たがいして喧嘩になって分裂してしまうイメージです。
 物が「酸化」して燃えた場合と「核分裂」で燃えた場合の結果は、天と地ほどの違いがあります。
線香花火や眩しい光を出すスパーク花火でも、燃え終わった後の「燃えカス」は、最初は熱いのですが、すぐに冷えてしまいます。
炭素やマンガンやマグネシウムは酸素と結びついて煙となってどこかに行ったとしても、まだ存在します。原子が無くなる事はないのです。

 では、核分裂で「ウランが燃える」とどうなるでしょう。ウラン235に中性子が一個取り込まれて核分裂して、二つの破片と中性子が2個飛び出したとしましょう。

分裂といっても、真っ二つになる確率は少ないので、仮に陽子が54個と中性子が90個の破片と、陽子が38個と中性子が52個の破片に分裂したとします。
一つ目の破片はキセノン144と呼ばれ、二つ目はストロンチウム90と呼ばれます、元のウランとは全く異なる原子です。
質量数を計算すると、235+1=236=144+90+2で計算は合いますね。でも、核分裂前と核分裂後では重さにホンの少しの違いがあります。1000分の1ほど軽くなるのです。この軽くなった分の大部分が、分裂させた二つの破片を飛び出させる運動エネルギーで、結果として熱エネルギーになり、原子炉が熱くなるのです。
普通に物が燃えるときとの違いは、この桁はずれに大きなエネルギーと、分かれた破片、飛び出す中性子に有ります。厄介なのが、この破片です。分かれ方は例のように「キセノン144とストロンチウム90」にだけ分かれるわけでなく質量数にして72~158まで約60種類、種類も量も様々の原子に変わってしまいます。そして、すぐには冷えません。

この、なかなか冷えない「核分裂の後の燃えカス」を核分裂生成物(FP)と言いますが、高レベル放射性廃棄物とか「死の灰」とも呼びます。
では、どのくらいの期間冷えないかというと、数万年単位になります。

 核分裂の後の燃えカス」は、実はまだまだ燃えつづけているのです。強引に二つに分けられたような状態ですから、まだまだ安定している状態の原子ではないのです。
核分裂は原子核が大きく重いものでないと起こりませんが、核分裂を起こすのは陽子に比べて中性子が多すぎる不安定な状態だからです。
核分裂して2~3個の中性子が減っても、まだ安定状態ではないのです。
もっともっと中性子を減らして小さくなって安定したいので、原子核からエネルギーを放出したり、自らの原子核を削ったりします。これを「核壊変」とか「崩壊」といいます。
このときの熱が崩壊熱というもので、「核分裂の後の燃えカス」は、実はまだまだ燃えつづけているのです。
どのくらいの熱かというと、原子炉を止めて(核分裂を止めて)も冷却をしていないと原子炉が溶けてしまうほどの熱です。
不安定な原子が安定したものになろうとするときの核壊変、そのときに出すエネルギーや自らを削って出す粒子、そして飛び出してくる中性子を全部ひっくるめて「放射線」と言います。
 放射能は、放射線を出す原子(核種)を含む放射性物質が放射線を出して崩壊する性質を言います。または、放射能の強さ、放射性核種の壊変の割合を示すこともあります。
ここで核種という言葉が出てきましたが、陽子の数が同じでも中性子の数が違うものを同位体といいます。
放射性物質を特定するときにも「原子核の陽子の数と中性子の数」から原子の種類を特定します、そのときに核種という言い方をします。
例えば、「台湾の放射能汚染マンションの原因は、鉄スクラップに医療用廃棄物のコバルト60が混入した鉄骨を使用したため」とあれば、核種はコバルト60と特定されている訳です。

 放射能物質は核種により様々な過程(崩壊の道筋 壊変系列)をたどり、放射線を出さない物質に変わってゆきます。
地球上に一番多い放射性物質はウランですが、ウランは放射線を出しながら(壊変しながら)最終的に安定な鉛になります。

ウラン235とウラ ン238では同じウランでも核種が異なるので壊変する道筋が異なります。

一例としてウラン238の壊変を示すと下のようになります。↓αや   ↓βは、アルファ線やベータ線を出して変わって行く事をあらわしています。
カッコの中の数字は半減期と言われるものです。100%がこの壊変の流れになるわけではありません、主な壊変の流れです。
ウラン238(半減期45億年)
  ↓α
トリウム234(24日)
  ↓β
プロトアクチニウム234(1.2分)
  ↓β
ウラン234(25万年)
  ↓α
トリウム230(8万年)
  ↓α
ラジウム226(1600年)
  ↓α
ラドン222(3.8日)
  ↓α
ポロニウム218(3分)
  ↓α
鉛214(27分)
  ↓β
ビスマス214(20分)
  ↓β
ポロニウム214(0.00016秒)
  ↓α
鉛210(22年)
  ↓β
ビスマス210(5日)
  ↓β
ポロニウム210(138日)
  ↓α
鉛206(安定)

 ウラン238は半減期が45億年、地球の誕生から現在まで50億年ですから、ウランはものすごく長い時間をかけて壊変して、少しずつ減ってゆくことになります。

 正確な定義を原子力用語辞典に求めると次のようになります。
高い運動エネルギーをもって流れる物質粒子(イオン・電子・中性子・陽子などで、粒子放射線と言う)と、高エネルギーの電磁波、すなわちきわめて波長の短い電磁波(γ線、X線を指し、通常は紫外線を含めない。電磁放射線と言う)を総称して放射線と呼ぶ。
普通電離放射線の名で定義され、電離放射線とは、物質を通過する際に直接あるいは間接にその物質の原子を電離する能力をもつ放射線である。
 つまり、粒々の粒子放射線(アルファ線・ベータ線・中性子線)と高エネルギーの電磁放射線(ガンマ線)をひっくるめて放射線と呼び、放射線は原子と原子が手をつないでいる(分子)状態を引き離してしまうということです。

α(アルファ)線:放射性物質からヘリウムの原子核と同じものが飛び出すものです。言い方としてアルファ崩壊(壊変)と言ったりします。
陽子が2個 と中性子が2個、アルファ線を出すと質量は4減ることになります。陽子が減るということは、原子の周期律表で二つ左側にずれますから化学的性質も異なってしまいます。
ヘリウムの原子核と同じもので、大きなものですから遠くへは飛びません。紙1枚で遮蔽できます。逆にいうとアルファ線は検知しにくいことになります。
放射線とは高い運動エネルギーを持って流れる物質粒子または高エネルギーの電磁波と定義されています。
アルファ線は高い運動エネルギーを持って流れる物質粒子です、そのエネルギーを極近い距離の物質に全てぶっつけてしまいますから、人体にアルファ線核種を取り込んだ場合は大変です。アルファ線を出す放射性物質の粒子の周りには、いわゆるホットパーティクルができます。
 細胞は多くの化学物質(分子)でできており、その化学物質の結合は電気的な結合で非常に弱いものです。細胞を小さな街に例えれば、そこに大砲をぶっ放す無法者が乱入するわけですから被害は甚大です。
しかも、その被害が外部からは検出しにくいので、さらに厄介です。
非常に弱い電気的な結合でつながっているものを、ブツブツに切られた(電気的結合を離すので電離といわれます)細胞は、自己修復機能で細胞を維持修復できる事もあれば、細胞を維 持できなくなり細胞が死ぬこともあります。
機能を維持していても狂ったりします。
下手に機能を維持した状態で、自己の細胞の誤りを完全に修復できないのに細胞が生き残っていたりすると、間違った設計図にしたがって細胞が異常増殖しガン細胞となることもあります。

β(ベータ)線:放射性物質の原子核の中性子が、陽子に変わり(言い方としてベータ崩壊(壊変)といいます)、電子(マイナスの電荷を帯びています)と中性微子が飛び出すものを言います。
または、少ないケースですが、放射性物質の原子核 の陽子が、中性子に変わり(言い方としてベータ・プラス崩壊(壊変)といいます)、陽電子(プラスの電荷を帯びています)と中性微子が飛び出すものです。
この飛び出した電子がベータ線です。
影響としては、アルファ線が近距離大砲なら、ベータ線は弾丸の大きな小銃でしょうか。こちらも、外部からは検出しにくいものです。

γ(ガンマ)線:アルファ線やベータ線は、放射性物質が壊れて次の物質に変わるときに出されますが、ガンマ線は崩壊との関係なく、不安定な放射性物質から出される高エネルギーの電磁波です。
外部からは検出が容易、威力はライ フル銃でしょうか。

中性子線:文字通り中性子です。ガンマ線と比較した場合は、約10倍危険といわれます。電気的に中性なので透過力は大きく、検知そのものが大変です。
飛距離は一番遠くまで飛び、鉄やコンクリートも通してしまうほどで、長距離ライフルなみでしょうか。
中性子は他の原子に取り込まれて放射化させます。

JCOの臨界事故では、体内の塩分が放射化して、ナトリウム23がナトリウム24になり検出されています。
原発の原子炉は中性子の発生源ですから、原子炉や周辺の配管や冷却水なども放射化する事になります。
 
放射線の種類が同じでも、放射性核種によって放射する放射線のエネルギーは違います。
高いエネルギーをもっていれば、同じ放射線でも透過力が違うので、より厳重な遮蔽が必要になります。
病院でレントゲン検査を受けるときに看護婦が鉛入りのエプロンをしているのを見たことがあると思いますが、エネルギーが高いγ線なら通過してしまいます。
原発で働く作業員の防護服は放射線を遮蔽するのではなく、放射能物質を取り込んで内部被曝をしないためのものです、中世ヨーロッパの騎士のような鎧は着ていないのです。

 レントゲン検査のX線は、人間が造り、人間がスイッチを切れば止めることができます。
でも、原子力発電で作られた核分裂生成物(FP)(死の灰)は、作ったのは人間ですが、放射線の発生を止める事はできません。
ひたすら、じっと放射線を出さなくなるまで、放射性物質が壊変して安定元素になるまで待つしかないのです。
いつまで待てばよいのか、その目安が半減期です。
この数字は原子力推進のトリックによく使われます。
つまり半減期の2倍の時間が経てば放射能はゼロになると思わせるのです、実際は4分の1にしかなりませんし、3倍の時間が経っても8分の1は残っています。
半減期も数百万分の一秒のものから数十億年のものまで多種にわたります。
一回の壊変で放射能を出さない安定元素に変わる場合もあれば十数回の壊変をしないと安定元素にならないことも有ります。
また、壊変して放射線を出さない安定物質に変わることもあれば、さらに強い放射線を出す核種(娘核種といいます)に変わることもあるのです。

親の核種の半減期が短くても、娘核種の半減期も短い保証はありません。
逆に半減期が親核種のより長期であることも多いのです。
半減期が短い核種は、それだけ短い時間に壊変が進むので崩壊熱も強く、放射線の量も多いことになります。

原子力は軍事利用でも原子力発電でも原子1個や分子1個では利用できません、数キログラムや何トンという量が必要です。
それは核分裂が続けて起きることが必要だからです。

 例えば陸上のリレー競技で次々にバトンが渡るように、ウラン235の核分裂が一個の原子核で起こり、飛び出した中性子が次のウラン235の原子を核分裂させる、というように核分裂が連鎖反応で続く状態になったことを臨界になったといいます。

茨城県東海村のウラン加工施設のJCOの臨界事故では、沈殿槽の周りに冷却用の水が流れていたため、中性子を反射し核反応が繰り返されました。
決死隊がパイプを破壊することで水を抜き臨界が収束しましたが、作業を半ば強制された作業員の被曝量は大変なものとなりました。

JCOの臨界事故についてはリンク集の「青い光は警告する」をごらん下さい。
わかりやすい解説になっています。

 もし、純度の高いウラン235が沢山あって、次々と鼠算式に増える核分裂が起きたら、どうなるでしょう。
瞬間的に核分裂片が爆発的に飛び散り、膨大なエネルギーが発生します。
これが核爆発です。原子力の利用は核爆発を起こして破壊と殺戮をするための核兵器として始まりました。

 リレー競技では一人のランナーが次の一人のランナーにバトンを渡すので、走っているランナーが増えることもバトンが増えることもありません。
同様に核分裂が増えすぎないようにコントロールできれば、原子力も核兵器だけではなく平和利用できると考えられていました。
そのために絶対必要なのが、臨界の管理です。

 原子爆弾は日本に2個落とされました。1個はウラン235を使った広島型原爆、もう1個はプルトニウム239を使った長崎型原爆です。

核兵器は臨界管理の反対です。
いかに中性子の増倍率を増やすかが課題です。

 原子の世界では原子核は固まりですが、電子は遥かに彼方を廻っている状態で、ものすごく隙間だらけの状態なのです。隙間を素通りして中性子が原子核に当たらないことも有ります。
ですから、まずはウラン235やプルトニウム239の純度をできるだけ高めます。
そして、発生した中性子が外に逃げないように中性子反射材で囲みます。
さらに、核爆発の初期の段階で残りのウランが飛び散ってしまって爆発が終わらないように鋼鉄で囲みます。
本格的な核爆発ではこの鋼鉄も吹き飛ばしてしまいます。
ウランを二つに分けて配置しているのは、一定量(臨界量)以上集ると自然に核分裂が始まってしまうからです。
二つに分けて配置した核物質を爆薬によって瞬間的に合わせて一気に核爆発を起こします。広島原爆にはウラン235が12キロ使われ、そのうち1キロが核分裂をしたといわれています。

 ピカドンと呼ばれたように、核分裂の膨大なエネルギーは1億度の熱球を作り、強烈な光と熱は建物や人々の影を残して焼き尽くし、爆風は建物を押しつぶし、圧縮された空気が押し戻されてキノコ雲を形成します。
膨大な中性子線が降り注ぎ、核分裂生成物(死の灰)が飛び散り、火災の炎や煙とともに舞い上がり、黒い雨となり再び地上に降り注がれました。

 これが、臨界を越え過ぎた時の状態です。
JCOの臨界事故は、瞬間的に建物が吹き飛ぶような核爆発は起きませんでしたが、幾度となく臨界に達して中性子線が2km以上も飛んでいる「遮蔽材のない原子炉」が突然街中に現れた事故でした。
事故の際に核分裂した量は1mgといわれており、広島原爆の100万分の1の量で、あれだけの災害となるのです。

 原子力発電の運転は、臨界をほんの少しだけ越えるか越えないかの状態、一人のランナーが次の一人のランナーにバトンを渡す状態、すなわち臨界の安定状態(連鎖反応が実現する状態で、中性子の増倍率κ=1の状態から変動しないことが理想)を維持する必要があります。
原子炉の方式に関らず、原発の核暴走をふせぐためには、いかなる状態でも十二分な臨界制御が出来ていなければいけないのです。
増倍率が1から減ってゆけば核分裂は止まります。逆に増えてゆき1に戻せなければ核暴走事故となります。
チェルノブイリ原発事故は臨界の管理に失敗した原子炉暴走事故です。
原子炉の方式に関らず、原発の核暴走をふせぐためには、いかなる状態でも十二分な臨界制御が出来ていることが必要です。 

 核分裂が起きて核分裂の連鎖反応が続いてしまうことに必要な核物質の最小量を臨界量といいます。
臨界量は、核物質の種類、金属状態か水溶液の状態か、どんな形に収まっているか、固体なら純度が液体なら濃度、中性子の吸収や反射の条件などで決まります。
原子炉内には、一年間も停止することなく核分裂反応を続けるために臨界量をはるかに超える量の核物質(核燃料)が入れられます。

 臨界の制御で欠かせないのが中性子の量を測定して、中性子の発生量を増減させたり、そのスピードを抑えたりすることです。

核物質は核兵器よりも多く(110万キロワットの沸騰水型軽水炉だとすると、ウランの量にして132トン)なりますが、核兵器のように2~20数個に分けるのではなく、さらに細かく分けて(110万キロワットの沸騰水型軽水炉だと、燃料集合体にして764体)配置します。
核物質の純度は、核兵器よりは低くなります。
純度を高める濃縮は費用がかかるし、核分裂反応の制御が難しくなります。
中性子を外部に逃がさずに効率よく使うための中性子反射材はどちらでも必要です。
 原子力発電だけに必要なものは、核分裂反応を制御して押さえるためには制御棒や減速材、発生した熱を取り出すためのもの(冷却材)(原子炉や建物が熔けてしまわないようにするための冷却を兼ねる)、放射線を遮蔽したり放射能を閉じ込めたりするものが挙げられます。

 原子力の開発も利用も巨大な利権や社会資本が必要なので、核分裂後の死の灰の後始末に関しては、殺戮するのが目的である核兵器では考えることは有りませんが、原子力発電でも後で何とかなるだろうとして始まってしまい、いまだに解決策がないままです。
施設が設置される地域と利用する地域が異なり、利益を享受する側は他方を省みない傾向があります。
どこが役立てようとしているのか、どこに置いて使って誰が利益を得るか、自区内処理(自分の区域内での処理)をせずに、危険を担う地域と利便を受ける地域と後始末を押し付けられる地域が利益享受の側だけの都合で決められています。


放射壊変と壊変定数は核種に固有な値をとるので、半減期(放射能の減衰)を測定すると核種を推定できます。
また、物質の流出入が閉じた系(化石、火成岩など)では放射能の減衰度合いと半減期から逆算して年代測定に用いられます。
注意しなければならないのは、半減期は対象となる元の核種の量が増えないことを前提にしていますが、多くの原子核崩壊は、多数の種類のさまざまな形の崩壊が同時並行的に確率に支配されて多段階的に起こるのであり、元の核種の量も前の段階での崩壊が進めば随時追加されてゆくことです。
このため半減期どおりに崩壊が進むのを観測できるのは、確実に精製・分離が済んだ単体の放射性物質を扱える実験室だけです。

地球上に住んでいる以上、だれでも年間2.4ミリシーベルトの放射線を被ばくします。といっても、だれもこの自然放射線で害を受けてはいません。
 一方、高い線量の放射線は確かに人体に害を与えます。500ミリシーベルトを超えると放射線の影響があります。また、発がんの心配が出てきます。
 ちなみに、科学技術庁が決めた年間許容量は50ミリシーベルトです。これは、放射線の害から守るために、法的に定められた値です。

放射線の1回照射量と身体影響(mSv=㍉シーベルト)
250mSv以下
身体症状なし
500mSv
白血球一時減少
1000mSv
吐き気、おう吐
1500mSv
50%の人に放射性宿酔(二日酔いのような状態)
2000mSv
5%の人が死亡
4000mSv
30日間で50%の人が死亡(半致死線量)
7000mSv
100%の人が死亡

 放射能の量を表すのはベクレルと呼ばれる単位です。放射線はアルファ線、ベータ線、ガンマ線などがあり、同じ1ベクレルでも、それぞれ人体に対する影響力が異なります。
そこで、その特徴を加味し、放射線を測る場合は人体に対する影響力を表す単位、シーベルトに統一して使います(1シーベルトは千ミリシーベルト)。

100万kw級の原子炉には、100トンのウラン燃料が入っている。およそ1年に1度の定期点検のとき、約30トンずつ新しいものに交換されます。
ウラン燃料中のウランのうち、3~4%が核分裂エネルギーを取り出せる“燃える”ウラン235。残りは“燃えない”ウラン238です。
原発の運転により、1年間に約1トンのウラン235が核分裂生成物に変わっていくことになります。
核分裂生成物の放射能の強さは、もとのウラン235よりもはるかに強く、核分裂生成物のほとんどは燃料棒の中にたまっていきます。
3~4年間の運転後は、燃料棒の放射能の強さは使用前の10億倍になっていることになります。

原子炉の中の燃料棒にたまっている核分裂生成物のもつ放射能は、100万キロワット級原発の場合、半減期1時間以上の主な放射性物質のものだけで約1万3600京ベクレルもあります(1京は1万兆)。
東海地震の震源域にある浜岡原発では、4基の原子炉が運転中で電気出力は合計360万キロワット。4基あわせて5万京ベクレルをこえる放射能をもつ放射性物質が内臓されています。

放射性核種の放射能の強さ(放射能としての量)は、1秒間に何個の原子核が放射性壊変を起こしているかによってあらわします。
1秒間に1個の原子核が放射性壊変しているとき、放射能の強さは1ベクレル(Bq)であるといいます。
最近まで、1グラムのラジウムがもつ放射能の強さを基準にしたキュリー(Ci)という単位が使われました。1キュリー=370憶ベクレルです。
表のように、天然の放射性核種にくらべて原爆や原発で生じる人工放射性核種の放射能は桁ちがいに強いものです。
1グラムあたりの放射能の強さ
半減期
天然の放射性核種
ウラン238
1万2000ベクレル
45億6000万年
カリウム40
26万ベクレル
12億5000万年

ラジウム226
370憶ベクレル
1600年
人工の放射性核種
セシウム137
3兆2000万ベクレル
30年
ヨウ素131
4600兆ベクレル
8日
キセノン133
6900兆ベクレル
5.3日
クリプトン88
290京ベクレル
2.8時間

私たちは、つねに地面や大気中や体内にある天然放射性核種からの放射線と、宇宙からの放射線を浴びています。これらを“自然放射線”と言います。
地球の岩石にはウラン・トリウム・カリウム40などの天然放射性核種が微量に含まれる。これらは、もともと超新星の爆発などによって造られ、宇宙空間をただよい、46憶年前の地球誕生時に地球の一部になった。半減期が地球の年令に近いため、現在も多量に残っています。

①ウラン、トリウム、ラジウム、ラドン
ウランやトリウムは放射性壊変を繰り返して安定な鉛に変わっていく。
その過程で生じるのがラジウムやラドン。トリウムの壊変から生じるラドンをトロンと呼ぶこともある。ラドンは重い気体で、私たちは常に微量のラドンを吸いこんで肺に放射線を浴びている。
②カリウム40
カリウム40も代表的な天然放射性核種。全カリウムの約0.01%がカリウム40。
カリウムは生物にとって必要不可欠な元素で、カリは窒素・リン酸と並ぶ肥料である。放射性のカリウム40も、安定なカリウム39やカリウム41も、化学的性質はまったく変わらず、生物は区別できない。人間の体にはカリウム40が約3700ベクレル含まれている。
③炭素14
宇宙空間には宇宙線という、星の爆発や太陽の活動により生じた放射線が満ちている。
宇宙線が地球大気上層で空気中の窒素原子と衝突して炭素14が生じる。炭素14の半減期は5730年と短いが大気上層で常に生み出されている。全炭素のうち炭素14の割合はわずかに1兆分の1。しかし炭素は人体の主成分なので、人体中には炭素14が約1500ベクレル含まれている。

原爆や原発は、ウラン235やプルトニウム239の原子核を人工的に破壊する核分裂反応によってエネルギーを取り出します。
もとのウラン235やプルトニウム239の原子核は粉々の破片に分かれます。
これらの破片のほとんどはひじょうに放射能レベルが高い放射性核種です。
これらの人工放射性核種は、半減期が短いものです。
同じ核種が超新星爆発で生じたとしても地球誕生時には失われていました。したがって、生物にとっては初体験です。

①放射性クリプトン、放射性キセノン
常温でも気体の放射性核種で、原子炉中のほぼ全量が放出される。重い気体。「放射能雲」が通過中に強烈な放射線を浴びせる。しかし「放射能雲」の通過後には残らない。
②ヨウ素131
ヨウ素は184℃で気体になるため、原発事故でひじょうに放出されやすい。
天然のヨウ素はすべて安定なヨウ素127で、放射性のヨウ素は存在しない。ヨウ素は必須微量元素で、咽喉(のど)の近くの甲状腺に集められ成長ホルモンの成分になる。呼吸や水・食物をとおして放射性ヨウ素を取りこむと、ふつうのヨウ素と同じように甲状腺に集められ、甲状腺が集中的に被ばくする。
ヨウ素131の半減期は8日なので半年後にはほとんど消滅する。しかし遺伝子についた傷が残ると、甲状腺ガンを引き起こす。チェルノブイリ原発事故による子どもの甲状腺ガンは事故の5年後に現われ始め、10年後にピークになった。発症率は、汚染地区が多いゴメリ州全体で、子ども約1000人に1人。
③セシウム137
セシウムも678℃で気体になるため、原発事故で放出されやすい。
セシウム137は、半減期が30年と長い。またセシウムは土壌粒子と結合しやすいため長い間地表から流されない。このため、短寿命の放射性核種やヨウ素131が消滅したあとにも残る。地面から放射線を放ち続け、農作物にも取り込まれて、長期汚染の原因になる。
旧ソ連では、セシウム137が1平方メートルあたり150万ベクレル以上(1平方メートルあたり0,004グラム以上!)の地域を強制立退き地域にした。高濃度汚染地域は、チェルノブイリ原発から約250kmの範囲に点在している。
過去には、1960年代末までの大気圏核実験によって1憶8500万京ベクレルという、膨大な核分裂生成物がばらまかれ、地球全体を汚染した。核実験によるセシウム137は、現在も海水・地表・大気中に残っている。
④プルトニウム239
プルトニウム239は原発事故ではあまり遠方には放出されず、大部分は事故原発の敷地周辺にとどまると思われるが、参考のために記す。プルトニウム239は核分裂反応でつくられるのではなく、核分裂反応により放出される中性子を燃料棒中のウラン238が吸収して生み出される。プルトニウムは94個の陽子をもつ。天然には陽子を92個もつウランよりも陽子数が多い元素は存在しないので、陽子を93個以上もつ人工元素を超ウラン元素という。
プルトニウム239の半減期は長く2万4千年もある。これは地球の年齢とくらべれば十分に短いが、人間の時間から見れば半永久的に長い。

放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などがある。放射性物質の種類(核種)ごとに、放出される放射線の種類や強さが違います。
放射線が近くを通過すると、原子や分子はイオン化され、生体組織や遺伝子を傷つけたり、活性酸素(酸素分子から電子が1個失われたもの)が生じて生命活動を妨げます。
放射線を浴びただけ、修復しきれない傷が増えていくことになります。
短い時間(1ヶ月以内)に、内部被ばくを含めて浴びた放射線量の合計が、一定量(1シーベルト)を超えると急性障害が現われます。それ以下だと、すぐに障害は現われませんが、将来にわたって浴びる放射線量の合計に比例して、ガンになる確率が高くなります。

放射線の量“線量”を表すには、いくつかの方法があります。
単位時間あたりの線量を“線量率”といいます。

①照射線量
クーロン/キログラム(C/Kg)、旧単位はレントゲン(R)]
放射線の通過による空気のイオン化の程度で放射線の量を表す。
②検知器を通過した放射線の本数、を単位時間あたりで表した線量率
[1分あたり本数(cpm)、1秒あたり本数(cps)]

口径のちがいなど、検知器によって通過本数は異なる。したがって、それぞれの場所について、検知器ごとに、ふだんの放射線通過本数を知っておく必要がある。ふだんと比べて何倍ぐらい放射線の本数が増えたかということで、異常事態を知る。
中部電力が公開している浜岡原発の排気筒・排水口モニターは“cps”表示。
http://www.chuden.co.jp/hamaokastate/index1.htm
市民サイドの『R-Dan検知器』は“cpm”表示。R-Danは100V電源で常にスイッチを入れておき、事故を察知する使い方に向いている。ふだんの10倍をこえる数字が続いたら、何かの異変である。
③吸収線量
[グレイ(Gy)、旧単位はラド(rad)、1ラド=0.01グレイ]
放射線を浴びた物質が、放射線から受け取ったエネルギーの量で、放射線の量を表す。物質1キログラムが1ジュールのエネルギーを受け取る線量を1グレイ(Gy)とする。エネルギーを受け取る物質が空気のときは、“空気吸収線量”という。
浜岡原発周辺の静岡県環境放射線監視センターのモニタリングポストの計測値は、“1時間あたり空気吸収線量”で示されている。ふつうは1000分の1を意味するミリ(m)や100万分の1を意味するマイクロ(μ)や10憶分の1を意味するナノ(n)つけて、マイクログレイとかナノグレイのように言う。
静岡県のモニタリングポストの通常値は60~90ナノグレイ/時間(=0.06~0.09マイクログレイ/時間)
http://www.hoshasen.pref.shizuoka.jp/l7.html
④線量当量
シーベルト(Sv)、旧単位はレム(rem)、rem=0.01S
  放射線を浴びる人体へのダメージの程度で、放射線の量を表す。

放射線を浴びつづければ、遺伝子の傷は増えていく。つまり放射線障害は、総被ばく線量に比例します(厳密には、同じ線量でも短時間に受けた方が被害が大きい)。

一方、原発震災で「放射能雲」が飛来する時には、自然放射線レベルの数百倍~数万倍という線量を一時的に受けることになります。

チェルノブイリ原発事故の時、事故原発から64km離れたブラーギンで自然放射線レベルの4000倍、180km離れたチェチェルスクで900倍の、1時間あたり照射線量の最大値が観測されました。
内部被ばくを除いても、ブラーギンに半日いただけで年間許容量を超えてしまいます。

どの程度の放射線被ばくを受け入れるかということは、短期の被爆と長期間の被爆とでことなります。
また年齢・性別によってもことなります。
放射線被ばくの影響の大きい順に並べると、胎児(つまり妊婦)→幼児→成長期の子供→これから妊娠の可能性がある女性→これから妊娠させる可能性がある男性→熟年以上の成人ということになるかもしれません。
たとえばあまり高濃度でない汚染地域では、高齢者の場合30年後のガン発生のリスクが高くなったとしても住み慣れた土地を離れるストレスが大きいため、被ばくを受け入れて住み続けるという選択もありえます。
しかし若い人たち、とくに子供は短期の訪問以外はとどまることはできません。
また、原発震災の場合、平常時の避難は不可能になります。
かなりの量の短期被ばくは避けられません。
妊婦や子供にはきびしい基準で避難を優先し、熟年以上はかなりの被ばくを受け入れざるをえないしょう。
そこで平均的な数字ということになりますが、原発震災の場合に以下の“めやす”を提案します。

ヨウ素剤の服用・・・5マイクロシーベルト/毎時(自然放射線による被ばくの40倍)
注:飛来する放射性物質にはさまざまな放射性核種が含まれる。ヨウ素剤の服用は、放射性ヨウ素を体内にとりこまないようにするためだけに効果がある。放射性ヨウ素以外の核種にはまったく効果がないことに注意。
「放射能雲」通過後の地面からの被ばくを避けるための緊急避難・・・500マイクロシーベルト/毎時(自然放射線による被ばくの4000倍)


「放射性物質」とは、内部で原子(放射性元素)が崩壊し、放射線を放出する性質をもった物質のことを指します。放射性物質に含まれる不安定な原子は崩壊して別な原子が生成され、最終的に安定的な原子(ほとんど崩壊を起こさない原子)にたどり着き安定します。その崩壊過程でα線、β線、γ線といった放射線を出します。

原爆の炸裂によってばらまかれた「放射性物質」は、キノコ雲に乗って成層圏まで吹き上げられ、そのまま大気中をぷかぷか漂ったり、原爆のもたらした物理的破壊によって空中に吹き飛ばされた埃に付着して地表に降り注いだりしました(死の灰、黒い雨)。
地表に降り注いだ放射性物質の一部は雨水とともに土壌に染みこみ、また風で吹き飛ばされて広く拡散したことでしょう。
原子のレベルではα崩壊・β崩壊によってしか放射性物質は減少しませんから、広島・長崎の原爆でばらまかれた放射性物質は、空中に吹き飛ばされようが土壌に染みこもうが、未だに地球上のどこかには存在するはずです。
ただ、α崩壊、β崩壊によって徐々に放射線を放出しながら安定化していき、長い時間の後には半減(1/2)→半減の半減(1/4)→さらに半減(1/8)と放射性元素の数は減少していくはずです(それにより放射線の強度も減少していく)。

なお、広島・長崎の爆発後に環境に放出された放射性物質の総量は、チェルノブイリ事故の400分の1に過ぎなかったと言われています。
元々、少量の核物質(せいぜい十数キロ)を急激に反応させて一気に破壊力を得る原爆は、その爆発の瞬間に放出される放射線こそ強力無比ですが、ウラン・プルトニウムの残り滓である各種放射性物質は大した量ではありません(燃料が十数キロだとすれば、残り滓も同程度です)。
爆発時の強力な放射線照射により淡い放射能を持った爆弾の破片なども多少はあるでしょうが、強力な放射性物質はウラン・プルトニウム由来の残り滓であると考えられ、量的には決して多くないのです。
ところが大量の核燃料(何トン・何十トン)を長時間にわたって反応させ巨大なエネルギーを生む原子力発電所は、そもそも核燃料の残り滓が非常に大量に生じ、万が一の事故の際はその大量の放射性物質が外部に漏洩しますから、放射能汚染の程度で言えば原爆の比ではないでしょう。

やや蛇足かもしれませんが、広島・長崎の被爆者に放射線障害をもたらした最大の原因は爆発したその瞬間に放出された強力な放射線(主にγ線)であって、爆発後に降り注いだ放射性物質のα崩壊・β崩壊による放射線による被害は、前者に比べれば少量だった(それでも決して軽い被害ではありません。特に放射線源が体内に入った場合)と思われます。広島・長崎の残留放射能が少ないのは、死の灰が地球上に広く拡散していったというだけでなく、そもそも飛び散った放射性物質の総量がもともとそれ程多くなく、汚染は比較的小規模だったということが理由としてあげられるでしょう。

チェルノブイリの場合、爆発の規模は広島・長崎に比べ遙かに穏やかでしたが、爆発によって飛び散った放射性物質の総量は広島・長崎より遙かに多い量でした。よって、土壌は広い範囲で深刻に汚染され、また風によって近隣諸国にまで運ばれた大量の死の灰の影響は、今後広島・長崎よりも遙かに長期間、あの地域を悩ませるはずです。


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ソーラー電源ライト

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今回の大災害で勉強したことはいくつかありますが、その中でも現代の社会は全てが電気に頼っていて、電気が停まると非常に困るということです。
電車も動かない、パソコンも使えない、暖房器具も使えない。お風呂も入れない、もちろん真っ暗闇になる等々、相当不便を強いられます。

ホームセンターでこんなものを見つけて買ってきました。

DSC02869.jpg

停電になっても電池がなくても灯りを点けられる、ソーラー電源ライトです。

DSC02871.jpg

これなら、日中ソーラーパネル部分を外の日当たりのよい場所に出しておいて、暗くなる前に家の中の最低限灯りの必要なところに持って来て、ライト部分を繋げばOKです。

実際に日向にソーラーパネルを置いてテストしてみました。
夜になってライトを接続してみましたら、点灯しました。成功です。

いかがでしょうか?


ついでにカセットコンロ(本体は何年も前に買ったものがあります)用のボンベも予備を買ってきました。
これは買占めではなく、必要最低限の2パックのみです。

危険区域のエネルギーのストレスは極限に近づいています。
関東地区でも何が起きるか分かりません。
自分の身は自分で守る必要最小限の準備をしようと思っています。
民放のニュースは信用できませんが、NHKのニュースを信じて必要な外出時には帽子とマスクの着用を忘れずにしています。

民放の解説者は、東電が輪番で指名した東大の学者で、出演のギャラも東電が負担しています。
彼らは技術者でないので、原発および放射能については素人同然です。
よりどころは東大という権威だけです。

要するに災害の準備は、キャンプに行くときのことを考えて準備するといいのかも。

テントと寝袋は数年前から用意してあります。
寒い時に暖房が使えない時には寝袋は重宝します。


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原発-3 計画停電と東京電力のプロパガンダ

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ブログにこんな投稿を見つけました。

http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/44831507.html

------->

おかしいですね!! 東京電力は明日から計画停電を実施する様です。

その根拠が

 なんでもピーク値 て総電力需要が  1・■ 41,000,000 kW で

 発電可能電力が                31,000,000 kW  だそうです。 

 差し引き   10,000,000 kW の不足でこれを放置すると首都大停電で終始の着かない事態が生じるそうです。

本当ですかね? 

早速、検証してみましょう。 

東京電力の火力発電が

東京電力火力発電所
川崎火力発電所    1,500,000 kW 1系統3軸 熱効率59% (2号機150万kW建設中?含まず)
横浜火力発電所  3,320,000 kW 2機 2系統8軸  
南横浜火力発電所   1,150,000 kW 3機
東扇島火力発電所   2,000,000 kW 2機
品川火力発電所    1,140,000 kW 1系列3軸 コンバインドサイクル発電方式
大井火力発電所    1,050,000 kW 3機
千葉火力発電所    2,880,000 kW 2系列8軸 Advanced Combined Cycle方式
五井火力発電所    1,886,000 kW 6機 一機はガスタービン
袖ケ浦火力発電所   3,600,000 kW 4機
姉崎火力発電所    3,600,000 kW 6機
富津火力発電所    5,040,000 kW 4系統 20軸 MACC方式
鹿島火力発電所    4,400,000 kW 6機
常陸那珂火力発電所  1,000,000 kW 2機 ( 2号機100万W稼動中?だが含まず)
広野火力発電所    3,800,000 kW 5機

火力現役総発電量 1 ★ 32,766,000 kW 39機 10系統 42系統

東京電力原子力発電所 は以下です。
柏崎   2 ★ 4,912,000 kW 7基(2,3,4号は定期検査中で含まない発電量)
福島第一       
福島第二  

東京電力水力発電所 は以下です。

阿武隈川 11,700 kW 3ヶ所
信濃川 2,861,760 kW 37ヶ所
阿賀野川 35,730 kW 12ヶ所
那珂川 915,010 kW 6ヶ所
利根川 3,728,720 kW 57ヶ所
相模川   905,990 kW 13ヶ所
酒匂川 53,390 kW 10ヶ所
早川     10,600 kW 5ヶ所
富士川   148,430 kW 18ヶ所
川田川      50 kW 1ヶ所

総水力発電 3★ 8,671,380 kW 162ヶ所

協力発電所は以下です。 
鹿島共同火力 4★ 1,050,000 kW 3機 (他に1機停止中)住金伏生ガス+低硫黄重油

総計するとどう見ても 現役総発電量 は

総火力   1・ ★ 32,766,000 kW 39機 10系統 42系統
総原子力    2・ ★ 4,912,000 kW 7基
総水力   3・★ 8,671,380 kW 162ヶ所
協力   4・ ★ 1,050,000 kW 3機

東電総発電量 2・ ■ 50,029,542 kW 228ヶ所
最大電力需要が  1・ ■ 41,000,000 kW で

どうみても東京電力の発電可能総量は予想需要よりも9,000,000 kW ほど余裕が在りますよね?

なんか計算が全然合わないですよね!!

おかしいのじゃないでしょうかね。 私の計算が間違っているのでしょうかね?

まだ他に

横須賀火力発電所総   2,630,000 kW 6機 2系統 2010年4月から長期計画停止

という遊ばせている設備も在りますよね???

その上に60㎐の電力会社からの融通分も1,000,000 kWはあったはずですよね?

全部活用すれば3,630,000 kW ぐらい在りますから

総発電能力は53,629,542 kW に成るのじゃないでしょうかね?

震災で故障の火力発電所が1割位とすると20機程度、これが稼動しなくても

これだけ在れば東北電力からの融通電力が無くても冬場の電力の

41,000,000 kWがゆとりでクリヤ出来るのじゃないでしょうかね?

不思議ですね!! それとも公表されている発電所が嘘ナノでしょうかね?

まさか、原子力発電が無いと首都は停電するので「国民の皆様原発は無くす事が出来ない」と言うプロパガンダに国民を教育する為に、偽装電力逼迫を内閣や政府に経済産業省原子力安全保安院が結託して宛にならないマスコミを巻き込んで国民を愚弄している なんてことは無いでしょうね?

<------

これをどう解釈判断し、どう考えるかは個人個人の自由です。

節電は大いに賛成で、事実、我が家でも極力節電の努力をしています。
しかし、周波数の合わない関西電力の電気をうんぬんより、周波数が同じ東北電力や北海道電力との協力は考えないのでしょうか?


参考のため、IEAの発表も載せておきます。

---->

日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA
2011年 03月 15日 23:07 JST

[ロンドン 15日 ロイター] 東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。
 IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。
 IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。
 IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。

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